きゃぁっ!山下先輩っ〜⁉︎♡
いっけめーんー!!
徹夜してクッキー作ったんですっ!
購買に行く途中の廊下がいつもより賑やかかと
思ったら…
鬱陶しい女溜まりに巻き込まれてしまった
「ホント、山下先輩かっこいーよね。」
親友のあきまでそれに混じる
『よく分かんないけど、顔だけじゃないの?』
ちらりと見るとにこにこしながら女子達と話し
ている山下?先輩が見えた
あの笑顔も作ってるって考えたら鳥肌立ちそう
『さっさと、購買行こーよ』
「あ、今日はうちが奢るからいーよ!」
そう言うとあきは早々購買に向かった
嬉しいけどすぐ消えるのやめてほしい…
『…』
だって…
何故か目の前に山下とかいう先輩がいるんだもの…
こっちを物珍しそうに見る先輩は好奇心でいっ
ぱいの小学生みたいに目をきらきらさせていた
『何ですか…?』
「おもしれーと思って」
『なぜ?』
次の瞬間センパイは私の手を取って言った
「俺に見向きもしない女は始めてだから」
プチン
…は?
『…つーっの』
「ん?」
『少女漫画じゃないっつーのっ!!』
『自分に興味ない女にほいほいベタベタくっつ
くとか少女漫画じゃねーつーっの!!』
『うちは残念ながらちょっと優しくしてもらっただけで好きになるチョロヒロインとは違うんですーっ!』
『訳してチョロインとは違うんで!』
「…」
『じゃっ!』
言い切ってしまった…
まぁ?これで打ち切られるなら良いんだけど?
だからってあんな悲しそうな目で見られたら良
心が痛むんだが
「りん〜っ!」
教室に入る直前、購買から帰ってきたあきが慌
てて走ってきた
「あんた、山下先輩泣かしたの!?」
苦しそうなくらい荒い息を吐いている親友
そしてさっきよりも2倍騒いでいる廊下
まさか?
そう思うと全身の力が抜けてしまったように体
が動かなかった_
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