💜💙短編集

おかめ「えっ…」

突如として告げられた、大好きな人から言葉。

いつものような、俺だけを見つめてくれる甘い瞳じゃない。

不安げに伏せられたその瞳が、俺を貫く。

狐「…どちら様でしょうか…？」

______

おかめ「んー、だいぶ不安定なステージだねぇ…」

般若「…あぁ、そうだなぁ…。」

とある日、5人で次のライブで使うステージの下見に来ていた。

しかし、案内された先のステージは、特殊な設定で使われる用のステージらしく、足元もしっかりしていないし、ステージの幅も小さい。おまけに、ステージと客席との段差が高く、落ちたら洒落にならなそう。

これじゃあ、隈ちゃんのブレイクも綺麗に見せられないし、全体移動が多い振り付けなんかは出来やしない。

立地は良かったんだけどなぁ、とスマホのメモ帳を眺めながら、般若の方を見ると、般若もなんだか唸り声を上げて、ステージの上を行ったり来たりしている。

阿形「…踊りにくくない？ここ。」

隈取「うーん、これだったら前見た場所の方がいいんじゃねぇの。」

狐「…ブレイクはしづらそうですね。」

隈ちゃんも阿形も、顰めっ面をして、ステージの上で軽くルーティンを踊っている。

阿形はお得意の開脚やら、移動が多い振り付けなんかがしづらそうで、隈ちゃんに至っては、技が上手く決まらないようで、不服そうな顔をしている。

おかめ「狐は？踊りにくい？」

不意に狐に声をかけると、嬉しそうに顔を上げ、俺と一緒に作ったルーティンを、軽く踊ってくれる。

いつみても綺麗だなぁ、なんて思いながら眺めていると、キリの良いところで、狐は動作をとめ、うなり出す。

狐「ルーティンは大丈夫そうですが…足技系がしづらいかもですね…」

おかめ「そっか、ありがとう。」

渋い顔をする狐の腰に手を回してみると、顔を少し照れさせる狐。それが愛おしくて、思わず頭を撫でると、近くにいた阿形が、眉間に皺を寄せて、顔を背けた。

足技系すらしづらいなら、さすがにここはダメかなぁ、と思い、般若にジェスチャーを送ると、般若もそう思っていたようで、こくりと頷き、スマホを触る。

般若「おっけー、そろそろ帰るか。」

般若がそういうと、阿形も隈ちゃんも飽きてきたようで、すぐに昨日見た動画の話をしている。

腰に手を回していた彼が見当たらなくて、辺りをキョロキョロ見渡すと、少し遠いところから、舞台を眺める狐の姿。

行くよ、とジェスチャーを送ると、パッと顔を上げ、慌てて小走りに近づいてくる。

おかめ「…あ、あぶないｯ！！！」

狐は、遅れないように慌てて走り出したせいか、ステージの垂れ幕用の紐に足を引っ掛ける。

ぐらり、狐の身体が横に揺れ、大きく体勢を崩してしまう。

全身に冷や汗が垂れる。慌てて駆け寄ろうとしても、間に合うはずもなく、情けなく歩みを一歩だけ進めることしかできない。

狐が、倒れ込んだ先は、ステージの外。

おかめ「狐ｯ！！！？」

がしゃんっと、大きな物音を立てる。

ステージの外へと消える狐に、慌ててステージから、降りて近づいていく。もし、大きな怪我をしていたら、なんてぞっとしてしまう。

狐に近寄ると、運良く、バッグとかを置いてあった付近に倒れ込んだようで、外傷は見当たらない。

他のメンバーも、慌てたようにステージに降りてくる。

おかめ「般若、救急車呼んでっ！！」

手を握ってみても、狐は目を開けない。ふと頭の付近を見れば、クッションとなっていた鞄が、頭付近にはない。

もしかしたら、強く頭を強打したかもしれない。

全身に鳥肌が立つ。二度と声を聴けないかもしれない、なんて最悪の事態を考えてしまって、手が震えてくる。

般若は慌てたように、電話で救急車を呼んでくれている。阿形も隈ちゃんも、青ざめた顔をして、呆然としている。

目を開けない君の、手を握ることしかできない自分の無力さに、なんだか居た堪れない。

甲高い、救急車のサイレンが鳴り響く。

_____

病院につき、1時間ほど検査に連れて行かれた。

メンバーは、待合室で、待たされたものの、その1時間が嫌に長くて、震える手が止まらない。

般若も阿形も隈ちゃんも、なんだか真剣な面持ちで、椅子に座って俯いていた。

狐を預けた医者が出てくると、パッと顔をあげ、医者の言葉を待つ。

こちらへどうぞ、と案内され、とある部屋に入る。入院用の部屋で、7番目の部屋。

恐る恐る、といった様子で、般若が扉を引く。

夕暮れの日差しが、窓から線を紡いで入ってくる。

ベッドには、その日差しを眺めながら座る、大好きな君がいる。頭には見慣れない包帯が付いているけれど、先ほどまで閉じていた瞳が開いている。

狐「みなさん、ご心配をおかけしました…！」

こちらに気づいた狐は、パッと顔を上げ、申し訳なさそうに笑う。

その笑顔は、大好きでたまらない、狐のいつもの笑顔。

溢れ出そうになる涙を抑えようとするけれど、視界がじわりと滲む。

医者が言うには、擦り傷等はあったものの、身体の方は問題なく、ダンスも踊れるらしい。頭は強く強打していて、もしかしたら何かしらの記憶障害や、混乱が起きてしまうかも、と言う事らしい。

とにかく、狐が無事で良かった。メンバーに促されるまま、狐の元へ寄り添うと、狐はなんだか、不思議そうな目をする。

般若や阿形、隈ちゃんの方へ、視線を行ったり来たりさせながら、眉間に皺を寄せて、口を開く。

狐「あの、どちら様でしょうか…？」

病室が、しんと静まる。狐は何かやらかしただろうか、と固まったメンバーを、キョロキョロと見渡し、医者は、慌てた様子で、看護師に指示を仰ぐ。

困ったように眉を下げ、首を傾げる狐。

嫌に湿った汗が垂れる。

おかめ「な、何言ってんの。ドッキリはよしてよ…。おかめだよ…。」

狐「おかめさん…？えっと…？」

狐は心底困ったような顔をしている。医者は慌てた様子で、どこかに行ってしまったようで、メンバーと、視線が交差する。

狐の瞳には、俺は映っていない。

般若「…俺たちのことは覚えてるのか？」

狐「あ、はい、般若さんに、隈ちゃんに、阿形…ですよね？」

般若が狐に問いかけると、一人一人と視線を合わせながら、いつもの名前を告げる狐。その中に俺は含まれていない。

手が震える。生きていてよかった、なんて思った先に、こんな絶望が待っていたなんて。

おかめ「…ごめん、ちょっと、外の空気吸ってくるね。」

不安げに見つめるメンバーに背中を向け、そのまま病室の扉へ手を伸ばす。

安易に音を立てて開くドアから、そのまま病室を出る。

自分で出て行ったのに、なんだか疎外感を感じて、目頭が熱くなる。

不意に取り出したスマホのホーム画面には、狐とのツーショット。2人で初めてデートした時に撮ったもの。

もう二度と撮れないかも、なんて思い始めて、液体がほおを伝う。

おかめ「…っ、う、うぅ…！！」

醜く呻き声を上げることしかできやしない。

前の君が、俺をみたら、微笑みかけて、抱きしめてくれただろう。

今の君は、してくれないけれど。

_____

医者が言うには、特定の人物だけ記憶障害があるようで、他のメンバー、社会常識、家族、共犯者などは忘れていないらしい。

なんで俺だけ、忘れ去られてしまったんだ。

隈取「…おかめ、キレねぇぞ。」

ダンスの練習中に、隈ちゃんにそう告げられる。隣で踊る狐をずっと追ってしまっていて、上手く踊れない。

狐とのルーティンは、いつも通りなのに、俺をみる狐はいつも通りじゃない。

よそよそしく、こうですか、なんて聞いてくる狐が、酷く胸を苦しませる。

おかめ「…ごめん、がんばるね。」

そうやって、汗を拭く俺を、眉を下げて首を傾げる隈ちゃん。何か言いたいけれど、何も話せないようで、背中をぽんぽんと叩いてくる。ちょっと痛い。

スタジオの奥で、阿形と演目の練習をする狐を眺める。大好きでたまらない、君の姿。

もう抱きしめることなんてできないけれど、今も君が好きなんだ。

_____

般若「よし、各自解散！」

練習が終わって、各自帰りの支度を始める。なんだか、今日は気乗りしなかった、失敗も多かったし。

早めに帰ってゲームでもしよう。狐のことは、もう諦めて、別れたことにでもしたらいいのかも。

荷物を持って、一番乗りでスタジオを出ようとした時、不意に誰かに腕を掴まれる。

おかめ「…狐？」

手を掴んできた人物は、慌てて詰めたであろうバッグを持って、俺の左手首を掴んでくる。その手には、じわりと熱がこもってる。

緊張してる様子で、おそるおそると口を開く。

狐「お、おかめさん、家行ってもいいですか…！！」

______

コンビニで軽くお酒やご飯を買って、そのまま俺の家へ向かう。

前もこんな夜道を歩いた気がする、と思いながら、そのまま狐と2人で、歩みを進める。

月光が程よく差し込むが、狐との空間に会話はない。

おかめ「…ねぇ、なんで今日家くるの？」

空気に耐えられなくて、思わず口をひらけば、狐は大袈裟なぐらい身体を揺らし、口籠る。

えっと、と小さく声を漏らしてから、狐は顔を上げる。

狐「…おかめさんが、どんな方だったんだろう、って思って…。思い出すきっかけになれば…と。」

きゅっと口を窄め、恥ずかしそうに言葉を紡ぐ彼は、俺が愛した人そのもので。

前だったら、今すぐにでも抱きしめていたのに、今はすることができない。

おかめ「…そっか。」

_______

時刻はすっかり深夜になっていて、良い子はすっかり寝る時間。お互いにお酒が程よく回ってきたところ。

狐は、顔が赤くなっていて、近くにあった空の缶がそれを物語る。

おかめ「…きっつん、それ以上のんだらダメだよ。」

狐「だいじょうぶですっ！もっとください！」

おかめ「……もう、」

駄々をこねるように、俺にお酒を要求する狐。その目はとろんとしていて、なんだか色っぽい。前だったら、躊躇なんて一つもしないまま抱いてたのに。

狐「おかめさぁん、僕ら今までどんな関係だったんですか？」

なんだかゆるゆるとした口調のまま、俺の肩に寄りかかってくる。恋人の頃にもしてくれた動作。

お酒が回っていたせいだろうか。

酒のせいで顔を赤くする狐に、どうしようもなく情欲を抱いてしまった。

理性なんかどこかに行ってしまったようで。

今だけ前の狐に戻ってるんじゃないか、なんて、どうしようもない言い訳を並べて。

おかめ「…”こういうこと”をする関係だったよ。」

肩に寄りかかった狐を抱き寄せ、無防備に開いた唇に噛み付く。

狐は驚いたようで、目を見開く。そのまま舌をねじ込み、お酒で熱くなった狐の舌を、ぐちゅぐちゅと絡めていく。狐の舌は熱く、唾液が甘い。

歯列をなぞり、上顎を擦る。

そのまま舌を絡ませて、くちゅくちゅと音を鳴らす。

狐「……っ、ふぁｯ♡♡……んッ、」

息が続かなくて、一度唇を離す。

肩で息を繰り返す狐にまた噛み付きたくなり、今度は深く口付ける。

口端から垂れる2人分の液を絡め取りながら、舌を絡ませる。

狐「んぁッ、んむ……ッ♡♡……ふぁっ♡……んっ♡♡」

狐は抵抗もできず、俺にされるがままでいる。

そのまま、狐の服の下に手を這わせていくと、やっと気づいたように、俺の胸板を押してくる。

狐「だ、だめですっ！！」

そう言ってまた深く口付けてやれば、すぐに大人しくなる狐の身体。

口端から唾液を垂れ流して、目を蕩けさせ始める狐に、思わず口角が上がる。

おかめ「…俺らの関係、知りたいんでしょ？身体に聞いてみたらどう？」

そのまま床に押し倒して、狐の肌をなぞるように、腹から胸にかけて手を移動させる。久々の、狐の体の感覚。

一粒の小さな突起に辿り着けば、ゆっくりと撫でてやる。

狐「はぅ……ッ♡♡んッ、ゃあ……♡♡」

それだけで蕩けた鳴き声を出す狐が愛らしくて仕方がない。前の君も、乳首を撫でるとこんな風に反応していたっけ。

片方はそのまま指先で押し潰しながら、もう片方には口に含む。唇に程よい熱が伝わり、甘い感覚を舌で弄ぶ。

狐「ひぁッ♡♡♡んぁッ、やぁっ♡♡♡♡♡」

俺の頭を必死に避けようと、ぐいと押してくるが、力が込められないようで、弱々しく俺の髪を触るだけになってる。

おかめ「…ねぇ、きっつん。ここ、普通の人は感じないんだよ。俺がいっぱい抱いたことがあるから、ここ、感じるようになったんだよ。」

狐「そん、な……ッ♡♡あぅッ♡♡」

おかめ「……ねぇ、きっつん。俺ね、きっつんが大好きだったんだよ。」

狐のズボンを下ろしながら、耳元でそう告げると、狐はびくりと体を揺らす。そのまま耳たぶに舌を這わせてやれば、また小さく声を漏らす。

そのまま下着の中に手を這わせると、すっかり勃ち上がった陰茎が目に入る。

狐「やだぁッ♡♡♡みちゃやぁ……ッ♡♡♡♡♡」

おかめ「……きっつん、前もこんな可愛いこと言ってたね。」

狐の下着をずり下ろしながら、狐にそう告げると、恥ずかしそうに顔を逸らす。その仕草がまた可愛くて、陰茎に軽く手を這わせる。

そのままゆっくりと上下に手を動かすと、狐の腰が浮く。

狐「んぁッ♡♡はぅ……ッ♡♡♡んッ、やだぁ……♡♡」

おかめ「……きっつん、ここもいっぱいいじめたでしょ。」

そのまま狐の陰茎の先端に指を擦り付ける。先走りが指に絡まり、くちゅくちゅと音を立てる。

狐「そこぉッ♡♡んあっ♡♡♡ひぅ……ッ♡♡♡だめですッ♡♡♡♡」

腰がガクガク動き始めるのを見て、ぐぅと先端に力を込める。

びくんっと、狐の身体が大きく揺れると、どぴゅっと白濁液を吐き出して果てる。

狐「あッ♡♡♡♡♡イってる♡♡やだ♡♡♡おかめさぁん♡♡♡」

おかめ「……きっつんはここが弱いもんね。ほら、いっぱいびゅーってしちゃお？」

亀頭をぐるぐると弄りながら、また上下に擦ると、狐はまたすぐに達してしまうようで。腰が浮き上がり、そのまま白濁液を吐き出す。

そのまま何度も擦り上げていくと、いつのまにか白濁液まみれの狐が、肩を震わせている。

狐「はぅ……♡♡おかめさんっ、んッ♡♡♡も、むりです……♡♡」

狐の陰茎から手を離すと、俺は自分のズボンを脱ぎ始める。

狐は一生懸命逃げようとするけれど、俺が狐の腹の上に乗っているせいか、逃げられないようだ。

カチャカチャとベルトの金属音を鳴らし、下着ごと膝上まで下ろしてから、狐の顔に、自身のそれを近づける。

狐「やだッ、やだぁ……っ♡♡おかめさん♡んあっ♡♡」

必死に頭を振る狐の口に、強引に陰茎をねじ込む。歯を立てないように口を大きく開けさせるが、辛そうに涙を零す。

おかめ「……きっつ……。」

自分の性器にもすっかり熱が籠もり、早く吐き出してしまいたくて仕方がない。欲望に身を任せるように腰を動かせば、狐の唾液とカウパーが合わさり、卑猥な水音が立つ。狐は苦しそうに、俺の太ももをばしばしと叩く。

狐「んぐっ♡♡ぅ……ッ♡♡♡んむ……っ♡♡」

おかめ「……っはは♡♡♡、」

思わず声を漏らすが、狐には聞こえていないようで。

涙目になって、無様に俺のものを咥えているだけ。口の端からはどちらのものかわからない体液がぽたぽたと流れ落ちていて。

狐「んごっ♡♡ぶぁ…ｯｯ♡♡ん”ｯｯ♡♡ん”っっ♡♡♡♡」

おかめ「……っは、出すよ……ッ♡♡♡」

狐の喉奥をがつがつと突きながら、そのまま達する。

びゅるる、と勢いよく吐き出された精液は、狐の口から溢れ出て、彼の口元に垂れていく。

狐「んぐッ♡♡おぇ”……ッッ♡♡♡♡」

苦しそうにしながら、俺が出したものを吐き出そうとする。

それをみて、再度口の中に俺のものを突っ込む。驚いて少々液体が落ちたが、そのまま狐の口を、塞ぐ。

おかめ「出したやつ、全部飲んで。飲み切るまで抜かないから。」

冷たく言い放てば、狐はまた泣き出す。しかし、それさえも今の俺には興奮材料だ。

涙を流しながら何度も嘔吐くが、それでも俺のものを咥えたままで。

諦めたかのように、何度か喉元が嚥下する。そうして、やっと狐の口から俺のものを抜き出す。

そのまま狐の口端に垂れるそれを舐め取りながら、彼の頭を撫でる。

おかめ「……きっつんは偉いね。」

狐「ひぅ……ッ♡♡♡やだっ♡もうやらぁ……っ♡♡♡」

また泣きじゃくり始める狐を、なだめるように何度も撫でるが、それすらも刺激になっているのか、小刻みに身体が震える。

おかめ「んふふ、えっちするの久々だもんね。怖がらなくていいよ。」

狐「やだぁｯｯ♡♡♡いやです…ｯｯｯ♡♡」

泣きながら目を擦る狐に、軽いキスを落としてから、何度も受け入れてくれたことのある、狐の後孔に、指をそわせる。ふちをなぞるようにして触れば、狐は小さく声を漏らす。

狐「はぅ……ッ♡♡♡やだぁ、おかめさん、もうやめて……ッ♡♡」

おかめ「……大丈夫だよ、優しくするから。」

狐「ひぅ……っ♡♡♡あッ♡♡♡」

そのままゆっくりと、指を挿入する。久しく触れていなかったそこは、きつく俺の指を拒む。

無理矢理にでも指を押しすすめていけば、狐は俺の指を受け入れるように、少しずつ緩まっていく。

指を曲げてあげれば、すぐに俺の見つけ出したところを掠める。狐は快楽から逃れるために足をばたつかせるが、俺にその気は全くない。

おかめ「……きっつんってここ大好きだったよね？ほら、ぐちゅぐちゅってされるの大好きだから気持ちいいでしょ？」

そう言って狐のしこりを容赦なく抉るように引っ掻くと、濁ったまま上ずった声をあげて腰を浮かせる。

狐「お”ｯｯｯ♡♡♡あ”ぁッッ♡♡♡♡♡やだぁッッッ♡♡おかめさん、やめてぇッ♡♡♡♡」

びくびくと太ももを痙攣させ、少しずつ快楽に溺れていく狐の顔は俺の興奮材料でしかない。わざと音を立てて指を動かせば、また無意識に腰を揺らす。

おかめ「……きっつんは前もここだけでイけたもんね♡♡ほら、イっていいよ♡♡」

狐「やぁッッ♡♡♡♡あ”ぅ……ッ♡んッ♡♡」

もう上手く力が入らないのか、抵抗しなくなった狐の後孔に、もう1本指を押し入れると、少し苦しそうに声を漏らすが、それすらも今の俺にとっては興奮剤だ。

ぐちゅ、ぐちゃと何度も中をかき回しながら、狐に口付ける。そのまま舌を絡めてやれば、またすぐに蕩けてしまう。

狐「あぅ……ッ♡はむ……ッ♡♡♡んぅ……ッッ♡♡♡」

2人の唾液が混ざり合い、口の端から零れていくのも気にせず、深いキスを続ける。狐はキスに夢中なようで、俺の指の動きに合わせて腰を揺らすだけになっている。

前も、嫌がる割にはいざシ始めたらとろとろになっちゃうところが好きだったんだ。キスをしながら、後孔に入れた指をばらばらに動かす。その度にまた狐が甘い声をあげる。

おかめ「…挿れていい？もう我慢できない。」

そう問いかければ、狐は余裕もないのかぼんやりとした瞳で俺を見つめる。

そのまま、痛いほど張り詰めた自身を取り出して、指で十分にならした後孔に宛てがう。すっかり解れきったそこは、ぱくぱくと口を開けて待っているように見える。

久しぶりだな、なんて上がる口角を抑え、先端を押し当てる。

狐「お”ッッッッッ♡♡♡♡♡♡！？！！？！」

ぐちゅんっっ♡♡♡♡と奥まで一気に突き入れれば、また達してしまったようで。俺の陰茎をぎゅうぎゅうと締め付けてくるのが気持ちよくて仕方ない。

おかめ「きっつ……♡♡♡、」

狐「あ”ぅッ♡♡はげしッッ♡♡♡♡んんぅッ♡♡♡♡♡」

おかめ「……きっつん、また前みたいにいっぱいイってね♡」

そう耳元で囁いてから、何度も腰を振る。俺の形をしっかり覚えるように、何度も何度も。その度にきゅうと締め付けてくるのが気持ちよくて仕方ない。

ぱんっ♡♡ぱんっ♡♡♡

おかめ「…っは、やっぱ久々だからキツイね…♡♡♡、」

狐「あぅ……ッ♡♡♡おかぁめひゃん♡♡おくやらぁッッ♡♡」

おかめ「……やだじゃないでしょ？♡こんだけ締め付けといて何言ってんの？？♡♡♡」

そう言いながらも俺は腰の動きを止めることはない。もっと快楽に溺れて欲しいという欲だけが脳を埋め尽くす。ぐちゅぐちゅと部屋の中に響く淫らな音も興奮剤でしかない。

狐「こわいぃ”ｯｯｯｯｯ♡♡♡♡おか、めひゃんッッ♡♡♡もぉ”ッ♡♡むりぃッッ♡♡♡♡」

ぼろぼろと涙を流し始める狐。

抵抗したいのにできないらしく、弱々しく俺の胸に添えられた手。

身体は快楽とは違う震えがあるらしく、がたがたと震えている。

狐「おかぁめひゃんッッ♡♡♡はなしてよぉ……ッ！！♡♡あぅ”ッッッ♡♡」

おかめ「離さないよ……、きっつんがちゃんと受け入れてくれるまでは。」

狐「んぅ”ッ♡♡♡♡あ”ぁッッ♡♡♡やぁ”……ッッ♡♡♡」

いやだと訴え続ける口をまた塞いでやれば、再び快楽に呑まれ始める。ごりゅごりゅと良いところを抉りながら、奥をノックすれば大袈裟なほど反応する身体。

その間も、涙を流し続ける狐。

おかめ「…嫌だったら、前の狐返してよ…ｯｯ！！！！」

ごちゅんっっ♡♡♡♡♡♡と、奥を抉るように腰を動かせば、狐は声にならない悲鳴をあげて達する。

どうやら奥の結腸まで入り込んだらしい。狐は未だに身体を大きく痙攣させている。

おかめ「……きっつん、奥突いてもいい？」

普段なら断られるだろう言葉を投げかけても、返事は帰ってこない。

それに気を良くして、結腸の弁をぐぽっ♡ぐぽぽっ♡♡♡♡と何度も突いてやれば、少しずつ開いてくる感覚。俺の形を覚えているそこはすぐに奥まで飲み込んでいく。

狐「お”ッッッ♡♡♡♡♡ひぐぅ……ッ♡♡あぅッ♡♡♡んッッ♡♡♡」

おかめ「久しぶりだからね……♡力抜いててね♡」

そう言ってからまた腰を動かす。

ごちゅっっ♡♡♡ぐぽっっ♡♡♡♡と、何度も結腸に出し入れすれば、その度に狐は甘い声をあげるからたまらない。

おかめ「あ”〜ッ♡♡きっつ……♡♡♡すぐ出ちゃうかも……♡♡♡」

狐の腰を強く掴んで、何度も何度も腰を振る。

何度も結腸を抉ってやれば、もうすっかり蕩けた顔になる狐が可愛くて仕方がない。

もう既に限界なのか、またぼろぼろ涙を流し始める狐の涙を舌で拭いとる。

おかめ「きっつ……♡♡♡、」

狐「お”ッッッ♡♡♡♡♡んあ”ぁッ♡♡♡♡」

ごちゅっっ♡♡ごちゅんっっ♡♡♡ぐぽっ♡ぐぽぉっっ♡♡♡♡ もう既に限界を迎えている俺は、無我夢中で腰を振るだけ。

狐の嬌声が部屋中に響いている。もうそろそろ出そう、というところで、また狐の口を塞ぎながら腰を振り続ける。

狐「んぅッッ♡♡♡♡んむッ♡♡♡んぐぅッッ♡♡♡ん〜ッ♡♡♡♡♡」

ごちゅっ♡ずちゅんっっ♡♡ぐぽっっっ♡♡♡♡ そろそろ本当に限界が近くて、俺は狐の腰を強く掴んでから、最奥に射精する。それと同時に狐も達したようで、俺のものをきゅうと締め付けた。

おかめ「は……っ♡♡きもち……♡♡♡」

そのまま何度か腰を動かし、最後の1滴まで出し切ると、ようやく陰茎をずるりと抜く。

狐「んぅ……ッ♡はぁ……ッ♡んぅ……ッ♡♡」

息も絶え絶えといった様子の狐は、まだふるふると痙攣している。腕や膝の力が抜けてしまっているようで、足を開いたまま動けないでいるみたいだ。

おかめ「……きっつん、大丈夫？」

狐「はぅ……♡♡♡おかぁめしゃん……♡♡♡」

蕩けきった顔で俺の名を呼ぶ狐に、また俺自身が固くなってしまうのを感じる。俺はぐっとこらえてから狐を抱きしめる。

おかめ「……ごめんね、無理させちゃったね。」

背中を優しく撫でながらそう問いかける。

そのまま俺の背中に腕を回してくる狐に愛しさが込み上げる。

狐「おかめさん…。」

狐の、唇が重なる。さっきまでは、してくれなかったこと。驚いて目を見開く俺に、狐は少しだけ眉を下げて笑う。

狐「……ごめんなさい、寂しい思いさせちゃいましたね。」

眉を下げて笑う狐は、いつも通りの表情で。大好きで大好きでたまらない、恋人としての狐の表情で。

おかめ「も、もどったの？？きおく…」

狐「えぇ、おかめさんに、戻してもらいました。」

そういって、恥ずかしそうに笑う狐。

今度は俺の方が涙が溢れそう。

そんな俺をみて、くすりと笑う狐は、いつも通りの狐で。

狐「…大好きですよ、おかめさん。」

______

作者から。

記憶喪失パロでした。書くの楽しかったです。

そういえば、ALLINのビジュ見ましたか！！スーツ…！？！って絶叫しました。狐さんの雄っぺぇがでかくて好きでした。

不意にマフィア味を感じてニッコリしてました。

次回もよろしくお願いします。