…頭がふわふわする…大きくて、優しいものが僕の頭をそっと撫でてくれている感覚に、抵抗する必要もないのでそのまま身を預ける。……そうだ、僕、ジンヒョンの膝借りてたんだ…という事は……今、僕の頭を撫でてくれているのってジンヒョン?……うわぁ…凄い幸せ……
「幸せ………」
「…おう、起きたか」
「………何でユンギヒョン?」
「開口一番それかよ」
目覚めたら大好きな人が…と思ったら、何故か目の前に見えるのはユンギヒョン。…あれ?僕、ジンヒョンの膝借りたよね?もしかしてユンギヒョンだった?……いやいや、そんなわけない……でも、目の前にいるのはユンギヒョン……
「………?」
「ジンヒョン、仕事入ったから代わってくれってさ。代役だよ、俺は」
「……何も受け継がなくたって……」
「お前が阿呆面で寝てたから起こす気失せたんじゃね?ほら、起きたならどけ。痺れそうだ」
「……………台無し」
折角、良い夢見てたのに…撫でてくれたのも、ジンヒョンじゃなくてユンギヒョンだったのか…
「はぁー……」
「…不本意とは言えども貸してやったのにため息か?…二度と貸さねぇ」
「それは駄目ですよ…僕が痛くなっちゃう」
「けっ、甘えん坊主が」
「……ねぇ、ユンギヒョン。さっき僕の頭撫でました?」
「?」
「さっき、誰かに撫でられた気がしたんですけど……」
「……あぁ、それジンヒョン」
「…ジンヒョン?だって、もう仕事……」
「行く前に撫でてたから、それじゃね?まぁ、大きく見ればさっきとも言える」
「……ジンヒョン、が……」
うわぁ…うわぁ!何で起きなかったんだよ僕!撫でられてるとこ見たかったのに!何だか悔しくなってユンギヒョンの痺れそうな太腿をつつけば強めの力で叩かれた。このヒョン、加減ってものを知らないのか……?じと、と睨めば、ユンギヒョンは知らん顔で携帯をいじり出した。
「ちぇっ、折角良い気分だったのにー」
「…さっさと告白しちまえば良いのに」
「…良いんです!僕はこの位置で関わる事が出来れば十分なんです!遠くから見守ってるだけで幸せなんです!」
「……とか言ってる間に、テヒョンにでも取られたらどうするんだ?」
「……テヒョンアに………別に……お似合いだし……好きでいるだけで、迷惑はかけてないし……」
分かってる。僕なんかよりも、テヒョンアの方がずっとお似合いだって事も。僕より、テヒョンアの方が可愛くて守ってあげたくなるし…顔だって、こんな馬面と世界一位の顔、どっちが良いって……決まってるよね。でも、大好きなメンバー同士でもあるわけだし…素直にお祝いする練習、しておかないとな。
「喉乾いた…珈琲飲みますか?」
「いや、もう淹れた」
「……僕のも淹れて欲しかったです!」
「お前がぐーすかいびきかいてるからだよ」
今更ですが、これはジンホビです🙇♀️
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