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次に俺が目を覚ました時、声がかれてしまっていた。
「う”、ぁ”…っ。」
「そらるさぁん!朝ですよ〜!」
まふが元気に部屋の中に入ってくる。
「ま”、ぅ”…。」
動きたくても腰が痛くて動けない。
まふもそれは予想出来ていたようで。
「やっぱり、動けませんか?♡」
「う”、あ”ぁ。」
「あ、声。枯れちゃったんですね…。僕、そらるさんの声好きだったのに…。」
そう思うならあそこまでヤるか?普通。
「腕と足も辛いでしょうですし、外しちゃいますね!」
ガチャッ、カチャッ…
俺の手錠と足枷が外される。
…これで外に出れる!
「喉、辛そうなので飴ちゃん食べさせてあげますね♡」
そういい、まふは服のポケットから飴を取り出した。
俺が声枯れることまで分かってたのか?
「あ〜ん。ん、なかなか美味しいですね、これ。」
まふは取り出した飴を舐め始めた。
俺にくれるんじゃなかったのか…?
「ほら、そらるさん。口開けて。」
「…?んぁ。」
大人しく口を開ける。
「ん、いい子ですね…。」
チュッ…
「ん”っ!?///」
くちゅ、れろぉっ…♡
いきなりキスをしてきた。
飴が熔けたまふのだ液が俺の口に流れ込んでくる。
「ん、っ。ぷはっ、ちゃんと飲み込んでくださいよ?」
半開きになった俺の首の端から、まふのだ液が伝っていく。
「あぁっ!?ちゃんと飲み込んでくださいっていったじゃないですか!」
まふが零れただ液を親指で口に押し戻す。
「っ、ゴクッ…♡」
「ちゃんと飲み込めましたね♡偉いです♡」
飴をそのままくれればいいのに。
「飴ちゃんが無くなるまで続けましょうか…♡」
チュッ…
「ん”ぅ…、っ、ゴクッ。」
くちゅ、れろぉっ…♡
こんなことに意味は無い。
なぜこんなことをやらされているかも分からない。
少したって、飴は無くなったらしく、まふのキスは終わった。
「ちゃんと全部飲み込めて偉いですね♡」
「っけほ…。」
「むりに喋らなくていいんですよ?それじゃあ、僕は仕事に知ってきますね♡」
ガチャッ…
まふが部屋から出ていった。
今がチャンスだ。腰は痛いが、何とか立てるようになった。
そして自分のスマホを探す。
案外簡単なところに落ちていた。
自力でここから出たとして、ここが何処かが分からない限り、脱出はできない。
スマホを開いて助けを呼ぼうとした。
だが、そんなにあまくはいかず、まふの連絡先以外は削除されていた。
何とかして他の人に気づいてもらわなくてはいけない。
どうしよう…。
ふと、何かあった時のために坂田と浦田の電話番号を記憶していたことを思い出した。
その2人に連絡するしかない…。
とりあえず、坂田にかけることにした。
プルルルルルルル、プルルルルルルル、プルルル、ガチャッ
『もしもし?そらるさん?どうかしましたか?』
「う”!あ”!」
『…え?な、なんて?』
「あ”ぅ”げぇ」
助けて、と言ったつもりなのだが、上手く声にはならなかった。
『坂田〜、どうかしたのか?』
電話の向こうで声が聞こえる。
『あぁ、浦田、そらるさんから電話なんだけど…。』
ちょうど、二人は一緒にいるらしい。
『そらるさん?珍しいな、何の用事だったんだ?』
『あ、いや…。なんか声が枯れてるみたいで…。何か聞き取れなくて。』
『ちょっと代わって。そらるさん?聞こえます?』
「っゲホ、ぎこえっ、う”。」
『何かあったんですか?』
「まう”、がぁ”」
『まぶ?まぶってなんですか?』
「ち”がぁ、っ!?ゲホッ、ん”ぅ”。」
そろそろ喉も本気でやばく待ってきた。
『まぶじゃない…?』
『ほら、浦田言ったろ?』
「まう”!まう”がぁ!お、れ”を”ぉ。」
『まふ…?まふまふさんのことですか?』
「そう”っ!」
『まふまふさんがどうかしました?』
「おれ”を”ぉっ!っ、ゲホッゴホッ…」
『僕が…、どうかしました?』
「え”…?」
まふ…?なんで、ふたりと…。
『あ、そらるさんが電話してきて…。』
や、やめて!!まふが怒っちゃう…!
『…ちょっと、携帯貸してくれません?』
『え?あ、いいけど…』
どうしよう、どうしよう。
『…もしもし?』
「あ”…、まう”っ。」
喉が痛い。まふが怖い。
『…すみません、二人で話しをしたいので携帯借りますね。』
『わかった。』
嫌だ、やめてよ。
俺なんにも悪いことしてないよ…?