コナンside
灰原を連れてきた。
顔とか性格を覚えてもらったら、少しでも調べるのに役立つかな…と思って。
そうしたら、灰原は急に目を見開いて怯えだした。
この反応。何度も見たことがある。
心配してくれた莉心さんに虫がいたんじゃないかと
誤魔化すと、彼女は帰っていった。
俺は一旦、博士の家に灰原を連れて帰った。
「……の、にんげ、ん……」
「…え?」
「あの人…組織の人間。」
…まじかよ。
「間違いねぇのか?」
「ええ。…組織にいる人間特有の匂いがしたもの。
…間違いないわ。」
冷静さを少しとりもどしたらしい灰原は、それでも尚少し怯えながらパソコンに向かう。
「組織の人間だから…きっと出てこないと思うけど…」
そういって彼女の戸籍などを調べてくれた。
「やっぱりね。ないわ。」
「そうか…。」
とりあえず安室さんに連絡するか。
あの人なら組織に潜入しているし、
もしかしたら組織内で彼女と接触するかもしれないし。
そう思った俺は、即安室さんに電話をかけた。
先程ポアロの宣伝に来ていたくらいだから、さほど忙しくもないはず。(⟵おい
📞…
『…コナンくん?』
「安室さん!」
『なにか進展?』
「うん。…あのね、莉心さんは高確率で組織の人間だと思う。」
『本当か!!』
「間違いないみたいだよ。」
『その情報はどこから…』
「だーめ。ここから先は秘密事項。」
『…分かった。ジンに聞いてみるよ。』
「ジンに!?それは危な…」
『大丈夫だよ。僕を誰だと思っているのかな?』
「…任せたよ。なにか分かったら教えてね。」
『そっちこそ。』
とりあえず安室さんからの報告を待とう。
…莉心さんの家にでも、行ってみようかな…
家、さっきので特定できたし。
色々聞いてやろうじゃん。
俺は充電が終わったらしい追跡メガネをかけ、
スケートボードをかかえて博士の家を出た。
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