(…ここは……?)
目の前には小さな町。
そして、遠くには大きな塔。
そして、首に付けているベンダント。
ペンダントに吸い込まれ、気が付けばここにいた。
今分かっているのは、これだけだ。
このペンダントは、数年前に雑貨屋で買ったものだ。
私は、<ラールのペンダント>と呼んでいる。
アメトリンのような紫と黄色のグラデーションのペンダントだ。
とても自然豊かな場所で、初めての場所。
だけど、何故だろう。
なんだか怖くて、昔に来たことがあるような場所。
(…とりあえず、あそこの町に行ってみよう)
「…え、?」
町に足を踏み入れた途端、
町は消えていた。
町があった場所には、不気味な墓地がある。
(なんで…、)
怖くて、気持ち悪い。
早くここから出たい。
「え、あ、な、何…、今の……ッ」
一瞬、目の前の墓が歪んだように見えた。
「い、いやッ、」
「こッ、こないでっ。」
1歩、また1歩。
少しづつ後ずさり。
(ッッッ…、なにかッ、なにか周りにないのッ!?)
(…いや、冷静になろう。)
たぶん、今私が<見ている>のは霊だろう。
(…あれ、?)
ペンダント。ラールのペンダントが光っている。
アメトリンの石言葉。調和、創造性。
(一か八かで……、やるしかないッ)
クリエイト
「創造ッッ」
コメント
21件
ごめん!兄ちゃんと話してて 更新すぐに見れなかった! 凄いね〜!パワーストーンの 意味なんかは興味深いよ〜 ぜひ小説の題材に…!
好き…