「ふぁ〜……やっぱ自分のベッド落ち着くね〜……」
「うん……でも、ちょっとさみしい……」
リゾート旅行を終えて帰宅した夜。
荷解きもそこそこに、ふたりは自宅のベッドに寝転んでいた。
「さみしいって?」
「……昨日まで、いっぱいすちくんと、えっちなことしたから……」
ぽつりと呟いたみことの顔は、どこか艶っぽく火照っていた。
「みこと、もしかして──まだしたいの?」
「……うん。だって、帰ってきたけど、俺の中まだすちくんの残ってる気がするし……」
すちの指先が、自然にみことの髪を撫でる。
すでに身体は、お互いの温度を思い出していた。
「ねえ、ぎゅーして?」
「……仕方ないな」
みことがすちの胸に顔をうずめる。
そのまま、唇が首筋をちゅっと吸ってくる。
「ん……なにそれ、甘えてるだけじゃないでしょ」
「すちくんが、そういう気分にしてくれたんだよ……」
シャツの隙間からするりと手が滑り込み、肌の熱に触れる。
まるでベッドが、あの𓏸𓏸部屋の延長のように、ふたりを包み込んでいく。
「俺からしていい?」
「……うん。好きにして」
ベッドの上、みことはすちの上に跨がる形で、自ら動き始めていた。
「はぁ……すちくんの顔、上から見えるの……なんか、えっち……」
「っ……自分で動いて、そんなこと言うなよ……」
快楽と羞恥が入り混じったみことの声が、室内に響く。
何度も繋がってきた身体なのに、こうして求められると、すちはたまらなくなる。
「もっと奥まで入れて……すちくんの全部、欲しい……」
「……好きにして……感じていいよ、俺で」
腰を揺らすたび、みことの吐息が甘く崩れていく。
愛撫もキスも求めるままに重なって、すちはただそのすべてを受け止めた。
「もう、だめ……イきたい……っ」
「いいよ、俺のでイって。いっぱい出すよ……」
自分から跨ってきたみことが、感じ切って崩れていく。
何度も交わったからこその信頼と愛情が、その声の震えに表れていた。
「……っあ、すち、くんっ、すごい……っ、また……イっちゃう……っ」
「俺も……っ、イく……っ、みこと……!」
ふたりの果てが重なり、深く繋がったまま熱が満ちていく。
しばらく、そのまま抱きしめ合っていた。
「……ただいま、すちくん」
「おかえり、みこと」
帰ってきたはずの場所が、ふたりにとっては新しいスタートになっていた。
「また、明日から仕事だけど……でも、こうしてすちくんとなら、大丈夫」
「俺も。何があっても、𓏸𓏸して愛し合える場所があるから」
そしてふたりは、もう一度キスを交わした。
夜はまだ、終わらせたくないように──長く、静かに続いていく。
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