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rbru/誤字あるかも/nmmn/ご本人様関係NOTHING
rb『』 ru「
」
バグが多かったので短編集のSeason2です(?)
新しく見てくださる方も前から見てくださる方も楽しんで行ってください
まぁ最初のお話ということで甘めのお話です
それではどうぞ
小柳side
「⋯っはぁ、痛っ⋯」
身体の痛みを感じながら、目を覚ます。
少し暑く感じる掛け布団に包まれているのは恋人だった。
「こいつ⋯、昨日散々なことしたのに幸せな顔して寝やがって」
「あぁ⋯身体いてぇ⋯いつもより痛いぞこれ」
「⋯まぁいいや、顔洗お。」
身体の痛みを節々に感じながら、洗面所へと向かった。
「⋯はぁ。ほんとこれ隠すの大変なんだけどな」
洗面所の鏡に映ったのは全身に赤い跡と星導の歯型が付いていた俺だった。
毎度行為をした次の日は自分の首を見て対処法を考える。
嫌な訳では無い。勿論嬉しい。が、
俺の髪で隠すのもファンデで隠すのも難しいくらいにくっきりと跡がついているから困るのだ。
この前ライに首を見られて話を聞かれ心臓が止まりかけてからは気をつけているのだ。
最近急に熱くなったから蚊に刺されたと言い訳をして逃れれたが、流石にこんなにも量がついていると蚊に刺されどころでは済まない。
そんな事言ったら血を吸われすぎだ、と言われきっとライに病院送りにされてしまう。
「付ける場所考えてもらうしかねぇか⋯」
「にしてもよくこんなに跡付けれるなぁ⋯、」
「腰にも腕にも足にもそこら中に付いてるし。」
「あいつそんなに独占欲強かったっけなぁ⋯」
「まぁいいや、あいつ寝てるしとりあえずシャワー浴びるか。」
自分の身体についた跡の多さに衝撃を受けながらも
温かい湯を浴びる。
あちこちが痛い俺の身体にはとても染みる暖かさだった。
「⋯っはー!さっぱりしたな。」
濡れた髪を少し拭き、前髪をかきあげる。
自分の身体の跡の多さに何度もびっくりしながらも
体を拭く。
部屋も冷房が効いているとは言え熱いからあまりしっかりと服を着ずに、星導が起きているかを確認しに行った。
「⋯起きてなさそうだな」
寝室のドアの隙間からゆっくりと覗き込むと、
綺麗な顔をして寝息を立てながら寝ていた。
「こいつ⋯ほんと幸せそうな寝顔しやがって」
身体が痛いと愚痴を言おうとしても、流石にこんなにぐっすり寝ている人に愚痴を話そうとする人間としての最低さは持ち合わせていない。
「⋯まぁ、少しくらいならバレないか。」
ちょっとした悪戯心と愛しさが混じって、
彼の唇にゆっくりとキスをした。
まだ濡れている俺の髪から水が一滴滴り、
彼の首に水滴がついた。
「こいつほんと起きねぇのな」
「⋯もう少し何かしたってバレねぇだろ」
彼の上に、所謂床ドンという姿勢をとる。
寝ている彼の顔がよく見え、ほんと綺麗な顔立ちしてんなぁ⋯と考えていた。
彼の唇にもう一度キスをして、
そのまま彼の首に少し赤い跡を滲ませた。
「⋯まぁやり返しだ、こんくらい良いだろ」
彼の上から退いてココアでも用意するか、と考えていると何かに腕を掴まれた。
「あ”ぁぁぁぁっ!?」
『ちょ、小柳くんうるさすぎる笑笑」』
「急に腕を掴まれたら誰だってそうなるだろ」
「いつの間にか起きてたんだな、おはよう」
『おはよ』
『⋯で、やり返しって聞こえましたけど。』
「⋯⋯⋯⋯⋯は?」
『小柳くん?この俺の首の跡、なんですか?』
「⋯⋯おいおいおいおい」
「⋯は、はっ、蚊に刺されたんじゃないの」
『⋯んふ、俺キスされたんですけど』
『もしかして幽霊にされたんですかね』
「それはないだろ」
『で、小柳くーん?その首の跡なんなんです?笑』
「⋯お前、起きてただろ」
『⋯まぁまぁ、だとしても小柳くんが話すまでずっと腕掴みますからね』
「おま⋯それはだるいってぇ〜」
『まぁまぁ、言うだけじゃないですか』
喉も渇いているし、腹も減っている。
だけどこいつは起きたばっかだ。
きっと満足するまで離してくれないだろう。
「⋯だぁーもう、分かったよ」
「⋯跡付けただけじゃねぇか、何か悪いかよ」
『べつにー♪』
『小柳くん、もっかいキスして下さいよ。』
「無理。あれ寝てる人にしか出来ないから。」
『もしかしてプリンセス?』
「www」
『まぁまぁ、俺目つぶってあげますし寝たのと変わらないですって』
「はぁ?」
『お願いです〜してくれたらちゃんと起きてココアもご飯も作ってあげますから〜』
まぁ別に恋人だから減るもんではねぇか⋯。
と、彼の思惑に騙されていた。
「⋯わぁーったよ、その代わり絶対目を開けんな」
『わーい♪ 分かってますって♪』
「本当に分かってんのか⋯?」
「⋯ん、目瞑れ」
『はいはい』
こいつのほうが身長が高いためいつもなら俺が下になるのを今日は俺が立って星導に座らせたままキスをしようとする。
話しながら自然と繋いでいた手を彼の方に置きながら優しくキスをする。
彼は短いキスだと文句を言いそうだったため、
十秒位は唇を合わせていただろう。
『⋯んふ♪ ありがとうございます』
「ったく。今日だけだからな」
『キスしてる時の小柳くん、可愛かったですよ』
「おいお前ぇ⋯、目瞑れって言ったよなぁ⋯」
『あ、やべ』
「星導お前今日一日中反省会しようね」
「じっくり話さなきゃいかないことたくさんあるしさ」
『ごめんってぇ〜!!!小柳くーーん、!』
そんな悲鳴が聞こえてきたが、俺は無視してリビングに向かった。
なんか星導が跡を大量に付ける意味が分かった気がした。
fin
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