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共依存?な🇫🇷🇬🇧。イギリス視点です。
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貴方の手が羨ましかった。自由に筆を操り、美しい世界を作り出す。私には到底作れない、美味しい料理を作る。自身の親でさえも自由のために殺めた。その手が。
貴方の瞳が羨ましかった。真っ直ぐと強い意志を灯している。私の知らない景色をたくさん映してきた。まるで宝石のように美しく輝く。その瞳が。
貴方の声が羨ましかった。何に臆することなく、自分の意見を主張する。誰もが驚くほど、綺麗にシャンソンを歌い上げる。少し低めの、優しく暖かな音色をした。その声が。
貴方の足が羨ましかった。自由のために立ち上がり、あちこちを駆け回った。パリの地を幾度となく踏み締めた。フレアズボンの似合う。その足が。
でもそんな羨望も、もう終わりだ。
貴方は、私のためだけにその手を使う。
私だけを、その瞳に映す。
私のためだけに歌い、私の名だけを呼ぶ。
足があっても、貴方は私から離れない。
私にだけ、貴方は微笑みかける。
🇫🇷「なに笑ってんのさ?」
不思議そうに、貴方は私に聞いた。
🇬🇧「ふふっ、ずっと一緒ですよ?」
貴方の宝石のような瞳に、ドス黒いものが滲んでいく。貴方は幸せそうに、私の頬を両手で包み込んだ。
🇫🇷「もちろん。ずっと、ずっとそばにいるよ」
期待通りの返事に、私は頬を緩ませた。
🇬🇧「絶対ですよ?」
🇫🇷「あぁ、君こそね。」
月明かりで満たされた薄暗い部屋で、貴方は私にキスを落とした。真っ暗な夜空はぐるぐると渦をまいて弛み、2人の世界を包み込んだのだった。