ラウールSide
禍々しい渦にみんなで入ると、気づけば東京の街とよく似た……来たことのない街角に立っていた。
💙「……なに、ここ」
🧡「見たことある気がするけど……全然ちゃう場所やな」
💛「阿部とふっかは、どこに……」
みんなで辺りを見回すも、近くに怪しそうな場所はない。一つ気になるとすれば……
🤍「あの、タワーかな」
俺が指差した先には、まるで東京スカイツリーのような見た目のタワーが立っている。 マンガとかゲームなら、ああいう高い建物に敵のボスはいるはずだけど……
🖤「他に怪しい場所も無さそうだし……行ってみるか」
めめが覚悟を決めたような表情で言うと、
🩷「なら俺が先頭に立つ!俺に付いてこい!!」
テンション高めな佐久間くんが先陣を切り、俺たちはタワーに向かって歩き出した。
歩くこと十数分。敵に2回ほど襲われながらも、タワーの下に辿り着いた。
💙「ほんとに、ここにあべちゃんたちが……?」
🧡「んー、分からんけど、とりあえず入ってみようや」
❤️「この扉って、開けれるの?」
🩷「ラウのさっきの魔法使えばいけるんじゃない?!」
🤍「扉なら何でもいけるはずだから……たぶんいける!」
🖤「ならラウール、お願い」
🤍「うん、行くよ〜?」
俺はそう言って、渦の入り口を出現させた時のように、左手に本を持ち、右手で扉に触れる。
🤍「アローホモーラ!」
文字が光り出すのを確認してから、呪文を唱える。すると、タワーの入り口の扉がギィィ……と開いていく。
🩷「わ、すげぇ!」
💙「ガチで何でもいけるんじゃん……」
扉が完全に開くと、岩本くんとめめが中をそっと覗き込んで、敵がいないかを確認した。
🖤「誰もいない。大丈夫そう」
🧡「おっしゃ、突撃すんで!」
💛「待って康二!慎重にいこう。何が起こるか分かんない」
🧡「そやな……あ、俺照兄についていくわ!」
🩷「んじゃ俺そんなこーじについていこ〜っと」
🤍「ねぇ、ちゃんと真面目に行ってよねー?」
わちゃわちゃしている康二くんたちに注意をしながら、みんなで慎重にタワーの最下部を進んでいく。
気持ち悪いくらい何も起こらず、俺たちはとうとうタワーの最上部に辿り着いた。
🤍「え、ほんとにここ最上部なの……?」
💙「何も起こらなさすぎて気持ちわりぃな」
❤️「その大きい扉の向こう、何かあるかもしれない」
🧡「見るからにボスの部屋っぽいよな……」
💛「……行ってみようか」
扉に近づくと、何もしていないのにも関わらず、扉がゆっくりと開いていった。
💙「わ、開いた……」
🧡「中、入るん?」
🩷「入るしかないでしょ、ここまで来たら!」
佐久間くんが先頭に立って、大きい扉の向こう側へ足を踏み入れる。
その先で、僕たちの想像を超えることが起こっていたなんて、この時はまだ知る由もなかった……
(続く)
コメント
6件
お久でth!! ドキドキハラハラの物語!! 上手く書けることが羨ましいでth✨ 勝手な妄想だけど、 ?sideの正体はラウかめめのような気がする🤔…💭 (ふっかさんって言ってる気がしたから) 続き楽しみピーマンでありまth!!
えっなになに⁉️ 嫌な予感がする💦😫洗脳されてたりして😭 あべちゃん、ふっかさん無事でいてくれ🙏 続き楽しみにしています😊
続き楽しみです!!