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キョウ:【……ンデル、……で、やま……ない……】
何かが……聞こえる……、
誰かが会話をしているのか…?目が…霞む……
呼吸が…しにく、…ぃ…
意識が………
???:「久しぶりに顔を見せれば何を持ってきたのか…とんだ親不孝者だのう……」
キョウ:【……ごめん、でも私はこの子を……】
トサッ…
ヤマト:「ヒュー……ヒュー……ッかふ…ッ」
???:「ッ……おうおう、これはまた…厄介なモノを連れて来おったでのう…キョウよ」
キョウ:【…治ると思う…?】
???:「治ったとしても、この消費量ではまたすぐにこうなるであろうな」
キョウ:【じゃあどうすれば…ッ】
???:「しょうがない…今のままでは生き永らえるのは困難なことには変わりないし……コレはわしが預かろうの」
キョウ:【ちょっと待って、私もここに置いてよ】
???:「お前は……エリアスの所にでも行っておれ」
キョウ:【年々私の扱い酷くなってない?】
???:「黙っておれ」
キョウ:【はぁ…】
???:【Король Духов, даруй тебе благословение силы………】
ヤマト:「………ん、?」
???:「目が覚めたか、随分長い間眠っておったのう」
ヤマト:「貴方は………」
リンデル:「わしか?わしはリンデル、ドラゴンの国の管理者をしておる」
ヤマト:「リンデル……さん…」
ヤマト:「ッ師匠は…ッ!?」
ガバッ
リンデル:「おいおい、急に起き上がるでない。また倒れるぞ」
ヤマト:「あ…すみません……」
リンデル:「おぬしの師匠、キョウはそのへんで遊んでおるぞ。ネヴィンの所でも言っておるのではなかろうかの」
ヤマト:「遊んで……」
ヤマト:「ここは、どこですか……」
リンデル:「ここか?ここはドラゴンの国、わしの前の管理者が世界中に散らばったドラゴンを集めて作ったドラゴンの営巣地じゃ」
ヤマト:「ドラゴンの国……」
ヤマト:「あ、あの…!」
リンデル:「ん?どうした」
ヤマト:「し、師匠は……ドラゴン、なんですか…?」
リンデル:「フム…ドラゴンといえば違うな」
ヤマト:「で、でも…」
リンデル:「人間…”だった”と言うのが正しいか」
ヤマト:「え…」
リンデル:「………よかろう。」
リンデル:「さて、もう休め。代わりに寝物語に1つ、話をしてやろう。」
ヤマト:「ちょ、ッ今起きたばっか…」
リンデル:「時間的に子供はもう寝る時間じゃ、寝ろ寝ろ」
ヤマト:「えっ…」
リンデル :「あやつはの、昔は良き人間だった。弱き者を助け、強き者には貢献する確かに善の人間だった」
リンデル:「しかしな…なんの因果か分からぬが、あやつはドラゴンに呪われたのよ。それも一身に、その身全てを呪われた」
ヤマト:「それって、」
リンデル:「しー…」
この方は俺を人差し指で黙らして、寝転がっている俺の目を手で優しく覆ってくださった
痛くて冷たくて寒くて凍えそうなのに、暖かい……
リンデル:「話はまだまだこれから、終わる頃には眠っておるよ」
ヤマト:「ん…」
リンデル:「呪われたあやつの身体は一度朽ち、ドラゴンの姿で多くの街や人、精霊を壊した」
リンデル:「今やあやつは精霊や妖精に最も嫌われた妖精にもドラゴンにも、人間でもないモノとなった」
リンデル:「膨大な魔力を消費して死ぬ寸前だったあやつをこの国へ連れてきたのもわしじゃ」
リンデル:「そしてあやつはここで修行して、人間の化術も取得した。」
リンデル:「ある種、魔法使いとなったあやつじゃが…まだまだ子供じゃ。」
リンデル:「今日はここまで、また話そうかの……」
ヤマト:「スゥ…スゥ……」
リンデル:「っと、寝ておるか。」
リンデル:「ふ…おやすみ、ゆっくり休めや。」