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ヤマト:「ん、んん……」
ここは……
そうか、ドラゴンの国……
ヤマト:「ッ……」
頭が痛い…それと、変な夢も見た
師匠が、ずっと苦しんでいる様子の夢だった
尊敬する恩師なのに…なぜか俺は棒立ちで、無表情で、自分でも驚くくらいの冷ややかな目で師匠をただ見つめていた。
夢見が悪い…顔でも洗いに行こう……
トコ…トコ…
足が重い、目の奥まで痛い、心臓が張り裂けそうだ…
ヤマト:「は…ッは…ッ」
リンデル:「おう、起きたか。おはよう、随分と寝坊助だのう。」
ヤマト:「あ…はぃ……」
リンデル:(あの症状は…もう枯渇状態に…早いな)
リンデル:「こっちへおいで、つらかろう?」
ヤマト:「フーッ…フーッ……」
リンデル:「Король Духов, даруй тебе благословение………」
ヤマト:「ッ……ぁれ、」
リンデル:「効いたか?」
ヤマト:「あ、はい…」
リンデル:「腹が減ったであろう、スープができておる。」
ヤマト:「あ…」
リンデル:「ほれ」
ヤマト:「あ、ありがとうございます…」
リンデル:「ゆっくり食えよ」
ヤマト:「あの、えっと……なんて呼べば」
リンデル:「わしか?フム…」
リンデル:(「さん」付けは今のコヤツにはどこかよそよそしいし…呼び捨ては癇に障るな……何か良い呼び名は…)
リンデル:「お、そうじゃ。おぬし、わしをこう呼んでみろ」
ヤマト:「じ、じいちゃん?」
リンデル:「そうじゃそうじゃ!良い子じゃ、聡い子じゃ」
ヤマト:「でも、さすがに馴れ馴れし過ぎじゃ…」
リンデル:「よいよい」
じいちゃんは俺を優しく撫でてくれた
ヤマト:「あの、じいちゃん」
リンデル:「どうした?」
ヤマト:「し、師匠は…」
リンデル:「あやつか?あやつはもう国を出たぞ」
ヤマト:「えっ…」
リンデル:「ここにおるのはあやつにとって少々問題があるのでな、今は知人の家に行っておる」
ヤマト:「どうして、自分の家じゃなくて知人の家に……」
リンデル:「あやつは一人が嫌いでな、今の家は寒くて寂しくて堪らないらしい」
ヤマト:「は、はあ…」
リンデル:「して、ヤマトといったか。お主はこれからわしと共にその体質と共に生きていく修行を積んでもらう。良いか?」
ヤマト:「修行、?!」
リンデル:「嫌か?嫌なら死ぬぞ」
ヤマト:「ッ……、 」
ヤマト:(死ぬのは……嫌だし…それに、師匠に迷惑かけたくない)
リンデル:「ん?」
ヤマト:「やります、やらせてください」
リンデル:「ふ、よい心がけじゃ」