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ピピピピッピピピピッ
騒音。率直にそう思う。今はテープを貼られた感覚、自分で考えて動かすのに指を動かされていく感覚。音を消しても苦しい。何もしても意味がない。苦しみから逃れるため二度寝しよう。目を瞑れば眠気と幸福感がドバドバと出てくる。薄れゆく意識の中海底の奥底に沈む音が聞こえ、段々と大きくなっていく。タンポポは踏まれても何度も生え変わる。また音を聞いて消そうと努力しようとした。いや、したはずだが鳴り止まない。その間音は留まることを知らない。 むしろ大きくなる。途切れた音が聞こえる。
「起〜…は…う起き!」
言葉だ。聞こうと耳を傾けようとするが、体に反発力が来る。頭と体が違う意見を持つのかと関心にふける。しかし、それはすぐに終わりを告げる。暗い所から扉を開けば眩しく思う。耳から入る音はそれと同じ。
「起きなさい‼いつまで寝ているの‼」
痛い。いくら寝ているからって叫ぶほどではない。すぐに時間を見る。頭から溢れんばかりの理解が出てくる。親は正しいと直感がある。叫んだ。
「なんで起こしてくれなかったの‼」
俯瞰して見れば馬鹿だ。だが主観的にしか見れない。起きてすぐとりあえず準備をしようとした。机には散乱してswitch、漫画本、小説、地獄かと思うがそんなのは考える暇がない。記憶をピッキングをし急げば机にある必要なもの 。血の気が引く。皆勤賞が、遅刻が、食事が、巡り廻る。用意を見つけて急げばギリギリ刻み。急いで外に出て…
「行ってきます!」
「行ってきます!」
返事というよりやまびこだろう。僕はいつも通りにはや歩きで学校へ動いていく。