テラーノベル
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アンケート誰も答えてくれないもん。もういいもん。ソ日書いてやるもん。
東京の夜は、いつも忙しい。
「……はぁ」
小さくため息をつきながら、日本はパソコンの電源を落とした。
時計はすでに23時42分。
「本日もお疲れ様でした……」
誰もいないオフィスに、律儀に頭を下げる。
社畜とは彼のためにある言葉だった。
机を片付け、鞄を持ってビルを出る。
夜風が少し冷たい。
(今日は……早く帰れるほうですね)
そんなことを思った瞬間。
「やっと出てきたか」
低い声が頭上から落ちてきた。
「っ!?」
振り向いた瞬間、日本は固まった。
そこにいたのは――
身長192cm。
灰色のコート。
手にはウォッカの瓶。
そして、明らかに不機嫌な顔。
「ソ連さん……」
「遅い」
腕を組んで立っているソ連は、完全に拗ねていた。
「もう3時間待ってる」
「さ、三時間!?それは申し訳ございません……!」
日本は慌てて頭を下げる。
「仕事ですので……」
「仕事仕事うるさい」
ソ連は日本の頭をぐしゃっと撫でた。
「俺より仕事が大事か?」
「いえそんなことは決して」
「即答しろ」
「ソ連さんの方が大事です」
即答だった。
するとソ連の機嫌が少しだけ直る。
「……ならいい」
単純である。
その時だった。
「おーい日本ー!」
明るい声が響く。
日本は嫌な予感がした。
振り向くと案の定。
「今日も残業?大変だなー!」
182cmの男が手を振っている。
アメリカだった。
「あ、アメリカさん……」
日本は軽く頭を下げる。
だが、その瞬間。
隣の空気が凍った。
「……チッ」
ソ連が舌打ちした。
「なんでお前がここにいる」
アメリカはニヤニヤ笑う。
「別に?日本に会いに来ただけだよ」
「帰れ」
「冷たくない?」
「帰れ」
声が低い。
かなり低い。
日本は慌てた。
「ま、まぁまぁ落ち着いてください……」
「日本」
ソ連が肩を掴む。
「こいつと話すな」
「えっ」
「俺が嫌だから」
めちゃくちゃな理由だった。
アメリカは笑う。
「相変わらず独占欲すごいな」
「うるさい」
「日本、今度ハンバーガー食べに行こうぜ」
「えっ」
その瞬間。
ソ連の顔が完全に闇落ちした。
「……日本」
「はい」
「行くな」
「え」
「行ったら」
ぐいっと日本を抱き寄せる。
「攫う」
「!?」
日本の顔が真っ赤になった。
「そ、ソ連さん近いです……!」
「近いのが嫌か」
「嫌ではございませんが!」
アメリカは吹き出した。
「お前ら夫婦かよ」
「違います」
日本は即否定。
ソ連は即答。
「そうだ」
「違います!」
結局アメリカは「はいはいお邪魔でした〜」と言って帰っていった。
静かな夜道。
日本とソ連だけ。
しばらく歩いていると、ソ連がぼそっと言う。
「……あいつ嫌い」
「存じております」
「日本に話しかけるやつ全部嫌い」
「極端ですね」
「だって」
ソ連は日本を見下ろす。
身長差は31cm。
「日本は俺のだろ」
日本は一瞬フリーズした。
「……え」
「違うのか」
「い、いえその」
顔が真っ赤になる。
「そういう所有物では……」
ソ連はため息をつく。
「めんどくさいな」
そして突然、日本の手を掴んだ。
「っ!?」
「歩きにくい」
「そ、そうですか?」
「だから手」
完全に言い訳だった。
日本は少し困った顔をしながらも、手を握り返す。
「……暖かいですね」
「ウォッカ飲んでるから」
「そういう問題でしょうか」
少し沈黙。
そして日本が小さく言った。
「……でも」
「?」
「ソ連さんといる時間は……好きですよ」
その瞬間。
ソ連が止まった。
「今なんて言った」
「え?」
「もう一回」
「好きですよ?」
ソ連は数秒固まった。
そして。
「……やばい」
「え?」
次の瞬間。
日本は抱きしめられていた。
ぎゅううううう。
「ソ連さん!?!?」
「ダメだ」
「何がですか!?」
「好きって言うな」
「え!?」
「嬉しくて頭おかしくなる」
すでに少しおかしかった。
日本は困ったように笑う。
「では言いません」
「いや言え」
「どちらですか」
ソ連は日本の頭に顔を埋めた。
「……日本」
「はい」
「俺から離れるな」
「離れませんよ」
「絶対だぞ」
「はい」
少し間があいて。
日本が小さく言う。
「ソ連さん」
「ん」
「ウォッカ臭いです」
「うるさい」
でも。
ソ連の腕は、ずっと日本を離さなかった。
🌙
コメント
1件
んふふふふふふニヤニヤ止まんないです🫠🫠 身長差っていいですよね…ソ連の独占欲もか所有欲が強いのめちゃ好きです🙌🏻💞アメリカ君の立場好きぃぃ😇😇ソアメは多いですがソ日少ないので嬉しすぎます🙏🏻💗