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俺の主は最近変だ。

家に帰ってくるなり刃物を取り出しては手足を傷つけたり夜に大泣きするなど不思議な行動が見られた。

それにおれに、

「こんな私でごめんね」

と言う。

その事を昔の友達に話すと、

「それは、死にたいという気持ちが強いからじゃないからにゃよ」

「そうなのか!」

死は、俺たち猫でも恐れるくらいの言葉だった。

「死にたいくらい何かが辛いってことじゃないのかニャ?」

猫の俺には何がそんなに辛いのか分からなかった。

今日の夜も主は泣いていた。俺は、主の側に寄った。

「どうしたの」

俺は動物しか聞き取れない言語でいった。

「何が辛いかは分からないけど、俺はいつまでも主の味方だからな」

一つの希望の物語

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