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※あてんしょん※

・黒×桃

・桃病み




















─────ないこは今、何を思ってる?









そう聞かれて素直に弱音を吐けるはずがなかった






なぜなら今俺の目の前にいるこの人は




誰よりも本気で音楽に向き合って、全力でここまで駆けてきた人だから







「なんでもないよ」



無理矢理口角を上げて、笑顔を見せる。





そうすると、優しい彼はそれ以上何も聞いてこないから。


俺はそれを知っているから。






彼よりも明らかに音楽経験は少ないし


技術も彼には劣るけれど




立場だけを見てしまえば、俺が遥かに上で。



社員にすがりついている社長なんて、世の中に知れ渡ってしまったら耐えられない



自分の顔どころか、会社全体に泥を塗ることになってしまう。






「…そうか」




ほら、やっぱり引き下がった。



絶対に深掘りしてこないって、俺は分かって─────





「でもな、ないこ」




『っえ、』



なんで






「俺ら6人で家族やろ?」




どうして






「…社長の立場より先に、俺が大事にするのは」




やめてよ








「ないこ、お前なんよ」




知ったような、口をきいて







『……俺のこと、何も分かんない癖に、っ』















室内に、彼の乾いた笑い声が反響した






「やっと、見えたわ」










「ないこの本当の顔。」








あぁ、やっぱり俺は












『……ぁにきには、…ッ勝てないや、笑』






なぜか、嘘もつけなくなっちゃうみたい









Fin.







この作品はいかがでしたか?

260

コメント

7

ユーザー

🍣くんにしっかり寄り添ってくれる🦁くん最高です! 毎日投稿頑張れ!!

ユーザー

神作です!ありがとうございます♪ 体調悪かったの吹き飛びました😍 ②がいいです!

ユーザー

【投稿時間について】 ①18:00 ②20:00 ③その他 番号(または時間帯)を返信欄にて書いていただけると嬉しいです!

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