コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ここには
若干ふうりも要素のあるイラストがあります
2パターン作ってみました〜
あくまでパターンなので背景くらいしか変わりません
今日はふうはやとのお出かけ。
少し賑わった街に来ている。
事前にこっそり考えてきたプランもある。
出かけるのも飯を食べるのもそれこそ無限にしてきた。
なのに、
…こういう、ちょっと改まった二人でのお出かけに、
ドキッとするのはなんなんだろう。
「りもこん?」
伸びやかで真っ直ぐな声が俺を呼ぶ。
「なにー?」
緊張してるの、バレるだろうか、?
いや、何でっ、
この位のやり取りいつもしてるだろ……
「俺さー、神社行きたいんだよね」
「お、神社行く?」
プランにはなかったけど、ふうはやが喜ぶならそれでいい。
「あ〜、でも俺、夕方あたりがいいかも…」
「夕日かー、いいね」
「じゃあそれまでどっかぶらぶらしてる?」
「うん、あそこの店とかどう?」
…二人で夕日の神社か、
いいな。
「てかさ、っ」
そう言ってこちらを見つめてくる。
「なんかおそろいの物買いたくね?」
「え?、」
…おそろいの物……
…おそろい…….
「おそろい!?、、」
「あ、嫌?」
「や、そんなこと…」
「じゃああの服屋行こうぜ~」
…ふうはやとおそろいの服……
嬉しい……
カランカラン…
店に入ると軽やかな鈴の音が鳴る。
「いらっしゃいませ~」
「いや~、」
そう呟いたふうはや。
「もう冬だからな~、
りも、こっち向いて~」
「んー?」
振り向くと、ふうはやがパーカーを押し当ててきた。
落ち着いた青。りもごんカラーだった。
「いいね、」
「俺はこっち!」
そう笑う彼の、自身の体の前に持ってきた優しい緑のパーカーが、
ふわっと風になびいた。
「まだ一つしか見てないけど、俺気に入っちゃった、w」
そう言うと、
「だよね!?俺も!」
と興奮気味に返される。
「じゃあふうはやさんよろしく~」
「え!?w」
「嘘だよ嘘、俺が払うって」
「いや、いいって、w
それぞれで払おうよ」
そんな言葉を交わした後、計二着のパーカーを持って店を出た。
「りもこん?」
「どした?」
「どうせなら今から着ちゃわない?、」
「あー、まぁ、いいよ」
…曖昧な返事をしてしまった。
「嫌だった?めんどいか」
嘘、嘘。めちゃくちゃ嬉しい。
「あ、でもあそこで着替えれるから…」
俺はもごもごと濁し、着替えに向かった。
カランカラン…
店に入ると軽やかな鈴の音が鳴る。
「いらっしゃいませ~」
「いや~、」
そう呟いたふうはや。
「もう冬だからな~、
りも、こっち向いて~」
「んー?」
振り向くと、ふうはやがパーカーを押し当ててきた。
落ち着いた青。りもごんカラーだった。
「いいね、」
「俺はこっち!」
そう笑う彼の、自身の体の前に持ってきた優しい緑のパーカーが、
ふわっと風になびいた。
「まだ一つしか見てないけど、俺気に入っちゃった、w」
そう言うと、
「だよね!?俺も!」
と興奮気味に返される。
「じゃあふうはやさんよろしく~」
「え!?w」
「嘘だよ嘘、俺が払うって」
「いや、いいって、w
それぞれで払おうよ」
そんな言葉を交わした後、計二着のパーカーを持って店を出た。
「りもこん?」
「どした?」
「どうせなら今から着ちゃわない?、」
「あー、まぁ、いいよ」
…曖昧な返事をしてしまった。
「嫌だった?めんどいか」
嘘、嘘。めちゃくちゃ嬉しい。
「あ、でもあそこで着替えれるから…」
俺はもごもごと濁し、着替えに向かった。
「ひゃー!あったけぇ~、」
そう話すふうはや。
新しい、色違いのパーカーは、優しく包まれているような感覚になる。
…ふうはやといる時の心みたいにあったかい。
「え?ここでりもこんさんの一発ギャグが入るって?
ではどうぞ!!((」
「入らねえよ!w」
「なんだよ!w」
「ww」
その時、
「あの、すみません」
知らない女性が声をかけてきた。
「あ、どうされました…?」
ふうはやが返す。
「お二人が凄くかっこいいなって思ったので、チェキで写真を撮ってもいいですか…?
もちろんその写真はお持ち帰りいただけますし、無料です」
「あー…」
ぱちっ、と、彼と目が合う。
どうするよ、と言っているのが伝わってくる。
「俺はいいけど、りもこんは?」
「じゃあ、いいですよ」
ふうはやの可愛さとかっこよさが俺だけのものでなくなるのは少し寂しいが、
本人が許可をだすなら、まぁ仕方がない。
…いや、雑誌になる前提で何考えてんだ。
「では、こちらについてきてください」
そう告げる女性の後についていく。
言われるがままついていくと、白いスタジオのようなところについた。
「お二人でここに座ってください」
ぎこちなく二人で並ぶ。
「はいもうちょっと寄って~」
いや、近ッ…//
「緑の方、背中預けてください」
言い方がなんか、w
「青の方、緑の方の方に頭を少し傾けてください」
っえ、あ、//
「わっ」
ふうはやの小さな声が聞こえる。
どうやら頭がこつん、と当たったようだった。
少しだけ頭を持ち上げて、
…恥ずかしいから目線はそらして。
「はい、チーズ」
――――カシャ、っ。
「それでは、これから描きこみになります~」
「「え?」」
思わずハモってしまった。
プリクラじゃあるまいし…
「今はチェキも描きこむ時代ですよ!」
あ、そうなんだ、と普通に驚く。
ただし、目線の先には、
「でもあれプリクラ機ですよね?()」
「プリクラ機でチェキの書き込みをします()」
「あぁ()」
…というわけで、書き込みが始まった。
「え、なんかキラキラとか描いとけばいいんでしょ?」
「いや、俺も知らないよ」
「てかりも視線ずらしてるじゃん!wカメラ目線しないと~」
「!うるせぇッ…//」
恥ずかしいのと、心臓の音が聞こえないか心配だったのと、
体の熱さが伝わってないか気になってたんだよッ…..!!//
…とはもちろん言えず。
怒ったので、ふうはやの頭の方に、吹き出し付きでハートマークを描いてやった。
ほんとこの優しい笑顔め、憎いんだから…
「!w」
ハートマークに気が付いたあいつは、俺の方にも吹き出し付きで何か書きだした。
えーと、「~//」……
….え!?///
いや、おい、めっちゃ照れてんのバレてるじゃんッ、最悪…….///
そりゃそっか、と呟き、再度見た俺の写真の顔面は、赤いのが隠しきれていなかった。
「りも~」
「ん?」
にやにやしながら目の前で書き足していくふうはや。
は?と書かれたその文字は、矢印で、俺の描いたところとつながっている。
「ふうはやにハートマーク喋らせたのに(?)」
「それに対してのコメントです~」
「じゃ俺も描いちゃお」
ふうはやが俺の近くに書いた「~//」に、「黙れ」をつなげる。
「「黙れ」www」
「ふうはやが描くからだよw」
「~~ww」
「!!」
なんやかんやで完成したチェキは、俺の手の中で、
きらきらと光っていた。
あれから、
お好み焼きを食べたり、雑貨屋さんに行ったり、コンビニおごりじゃんけんをしたりと、
いろんなところを回った。
ポケットにあるふうはやとのチェキを右手で確認しながら歩く。
「もう、日が沈むね」
そうつぶやいた_君@ふうはや_。
「もうそろ神社行きます?」
「だな」
ゆったりと歩き出す。
その神社は案外近いところにあり、少し背伸びをすればもう見えてくるほどだった。
心地よい沈黙に浸っていると、あっという間についた。
「じゃあ、お参りするか」
「りもはなに願うの?」
「ん、」
…それは、
「……内緒、」
「え~」
「じゃあふうはやは?」
「俺も内緒」
「なんだよ!w」
「ww」
そんなくだらないことを話しながら、
「三礼、五拍手、七礼っと」
「いろいろおかしくね??」
叶うように願う。
……ふうはやへの、恋。
同じ願いだったらな、なんて贅沢すぎるか。
気が付けば空は朱色に染まり始めていた。
「帰るか、」
「電車でいい?」
「いいよ。」
少し空いている席だけれど、隣で座る。
ちょっとだけ寄りかかったのが、バレませんように。
心地よい疲労感。
オレンジ色の光が、僕らの片頬を照らしている。
「また、出かけような」
そう、ぽつっと言われて、
「ん、」
俺も独り言で返した。
俺は、この時間が、たまらなく好きだ。
コメント ハート くれたらうれしいです