最近神代先輩のことを意識し始めてしまった。
最初はそういう意味では興味が無かったのに、最近は近付かれたら直ぐに照れてしまう。
「アクアくん!」
「な、んですか、」
「…今日の放課後、屋上に来てくれないかい、?」
「…分かりました」
告白、なわけ無いか、、
どうせ共演とか、そういうのだろう、
〜〜
いつからこんなに青春するようになったのだろうか、
「神代先輩」
「おや、早いねぇ」
神代先輩はフェンスにもたれかかって、少し照れ気味に言った。
「ねぇ、アクアくん。僕の事、どう思ってる?」
「……大切な、先輩?」
「そこは自信持って言って欲しかったなぁ」
ちょっとしょんぼりとして、かわいい。
思ったより雰囲気は硬くなく、話しやすい。
演出家だからかは知らないが、そういう雰囲気作りには慣れているのだろう。
「出会ったばっかの頃は敬語だったのに、今はもう普通に話せてるじゃないか」
「神代先輩が嫌だって言うからですよ」
「それもそうだねぇ、ふふ」
自分のペースを崩されているような気がして、少しむっとしてしまう。
「ねぇアクアくん」
「…なんですか、近い、、から、辞めてください」
距離が1m程から、5cmくらいでお互い触れ合ってしまいそうな距離だ。
ここまで来たら、狙ってやってるのかと思ってしまう。
「僕の事、どう思ってる?『大切な先輩』以外で」
「……」
あぁ、やはりバレていた。
いつも鋭い神代先輩なんだから、こういうことには鈍くあって欲しかった。
もう、後戻りは出来ない__
「俺は______」