「俺は……、神代先輩が、!」
あぁ、恥ずかしい、
恥ずかしすぎてもうこのまま逃げてしまいたい。
だけどそんなことは神代先輩が許さないので、もう諦めて気持ちを伝えるしか……
「……す、き、です、」
「……うん。僕も、好きだよ」
……え。
今、神代先輩は何を言った?俺の聞き間違いか?
泣くつもりも無かったのに、何故か涙が溢れてくる。
あぁ、俺、本当は____
神代先輩と、結ばれたかったんだ。
正直、こんな短期間で恋して、告白を誘導されて、両想いになるなんて、そう思った人なんて居ないだろう。
「僕もアクアくんが好き。だけど…」
「…は?」
だけど、?
このまま付き合う流れじゃないのか?
「……アクアくんは、僕に騙されてるだけだよ」
涙が止まった。
付き合って貰えると思ったのに、『騙されてるだけ』なんて、涙も止まるだろう。
「…僕は、アクアくんを1目見た時から好きだったんだ。いわゆる一目惚れ、さ」
嬉しいはずなのに、全くそういう感情が込み上げてこない。
今好きな人から一目惚れって言われて、嬉しいはずなのに、
「僕はただ、君をドキドキさせたくて、好きって言ってもらいたくて……所謂術を掛けていただけなんだよ」
「…術?」
「そう、術。ただの催眠だけどね」
催眠?
このずっと好きだったっていう気持ちは嘘だったのか?
ずっと好きだったのに、騙されてたのか?
ただの催眠に?
催眠に踊らされて、『好き』と勘違いさせられていたのか?
ずっと、ずっと催眠術を掛けられて?
「……じゃあ、解いて見てくださいよ、」
「…」
「神代先輩、ごめんなさい。全部この俺の気持ちが嘘だったのなら。」
神代先輩が意図して起こした物だとしても、俺は『嘘』を着いていた。
『好き』って嘘を、着いて。
神代先輩を期待させて。
なのに、俺のこの感情自身が嘘だったなんて。
「……もう、解けてるよ」
「もう催眠、解いてるよ、」
「神代先輩、俺は_____」
コメント
18件
ありがとうございます。 m(_ _)m
お も し ろ ~ い ! ア ク ア と 類 … … ! ク ロ ス オ ー バ ー の B の L 見 た こ と な い け ど 面 白 い ! 推 し c p で き s ((
/ ふへへへ (((