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お仕事のお休み時間に施設の図書館にやってきたふたり。
カナタはよく難しい小説を読むけれど、アマネはまったく本を読まなかった。
カナタが難しそうな心理学の本を手に取ると、アマネがやってきて、
「ねえ、これ、読まない?
かわいいし……それに、ほら、仕掛けがついてるみたい…!」
と、目をきらきらさせながら1冊の絵本をカナタに見せた。
ひさしぶりの絵本にすこしわくわくしたカナタは、取っていた本を棚に戻して、ふたりがけの椅子に腰掛けた。
アマネも一緒に座って、ふたりで本の表紙を開いた。
「わぁ……!」
アマネは初めて見る仕掛け絵本に心が躍った。
ページをめくれば現れる動物や植物。
カナタも思わず目を輝かせた。
この絵本はふたりにとって特別なものになった。
今ではこの絵本はふたりの部屋にひとつづつあって、お互い寂しくなった時などにページをめくって、思い出にふけっている。
それからアマネは絵本が好きになって、今でもときどき2人で読むのは仕掛け絵本……♪