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❕注意❕
・刀剣乱舞の二次創作です。
・男主です
・読者様のキャラの解釈と違う場合があります。
・以上のことが大丈夫な方はそのまま読み進めてください!
「では、鍛刀のやり方をご説明します」
本丸の案内を山姥切に済ませ、俺たちはまた鍛刀部屋に戻ってきていた。
こんのすけの説明を受けながら見よう見まねで作業をしていく。
「よし。出来たんじゃないか?」
何とか作業を終わらせると、目映い光に包まれ、白銀の髪の男の子が現れた。
「ぼくは今剣!よしつねこうのまもりがたななんですよ!どうだ!すごいでしょう!」
あなたがあたらしいあるじさまですか?と紅の目を輝かせ聞いてきたので、頷いて肯定する。
「凛夜だ。よろしくな」
しゃがんで目線を合わせ、頭をぽんぽんと撫でる。今剣は笑顔で、よろしくおねがいします!と返事をした。
「じゃ、山姥切、本丸の案内頼んでいいか?俺はちょっと試したいことがあるからここにいる」
山姥切に案内を頼もうとすると、
「俺なんかではなく主の方が良いのではないか?写しの俺に務まるわけが無い」
と、全力で断られる。そんなことを言われても、俺はここでの作業があるので行けない。
これも近侍の仕事だから、と山姥切を説得し、何とか案内を頼む。
「よし、行ったな」
彼らが行ったことを確認し、もう一度鍛刀をしようと立ち上がる。
使用する資材を多くすれば短刀以外も顕現するとこんのすけが言っていたので、資材の量を変えて鍛刀してみようと思ったのだ。
二回目ともなれば少しづつ慣れてくるので、早く終わる。
先程同様光に包まれ現れたのは、琥珀色の目をした黒髪の青年だ。
「僕は、燭台切光忠。青銅の燭台だって切れるんだよ。……うーん、やっぱり格好つかないな」
「俺は凛夜。この本丸の主だ」
「君が新しい主だね。よろしく」
燭台切はそう言って穏やかに微笑んだ。
「こちらこそよろしく。ところで、顕現して早々悪いんだが…」
厨当番を頼んでもいいか聞けば、
「主の命であれば喜んで。料理は得意だからね」と、快諾してくれた。
ほどなくして、廊下に軽快な足音が響き、今剣と山姥切が帰ってきた。
「終わったぞ」
「あるじさま!ただいまかえりました!」
このひとはあたらしいひとですか?と、今剣が嬉しそうに聞いてくる。俺は頷いて、二人に燭台切を紹介した。
「彼は燭台切光忠。伊達にいた刀だ。料理が得意らしいから、厨当番を頼もうと思う」
「俺は山姥切国広。足利城主長尾顕長の依頼で打たれた刀だ。…山姥切の写しとしてな。今、この本丸の近侍を担当している。よろしく頼む」
「ぼくは今剣です!よしつねこうのまもりがたななんですよ!むかしはもっとせがたかかったきがするんですけど…きのせいかもしれません!これからよろしくおねがいします!燭台切さん!」
各々挨拶を済ませれば、部屋に一瞬、静寂が落ちた。
その静寂を破ったのは、今剣の
「燭台切さん、料理が得意なんですか?」という声だった。
「うん。元の主の影響でね」
得意になったんだ。と燭台切が答えれば、今剣は
「燭台切さんの料理、食べたいです!」
と、燭台切に料理をねだる。時計を見ると、もうとっくに昼食の時刻を回っていた。
「そうだな。そろそろ昼にするか」
俺の返答を聞き、今剣が目を輝かせる。その視線を受け、
「じゃあ、早速だけど腕を振わせてもらおうかな。主、厨の場所を教えてくれるかな?」
「ああ、わかった」
俺が立ち上がると、山姥切が静かに後ろに着いた。本丸の案内も兼ね皆で厨へ向かう。今剣も、「やった〜!!」と小さく飛び跳ねながら俺の後ろを着いて来た。
厨に入ると、こんのすけが予め用意していた食材が棚に並んでいた。
「厨はまだ一回も使っていないんだ」
こんなんで足りるか?と俺が聞くと、
燭台切はジャージの袖を軽くまくりながら、
「うん。これだけあれば十分だ。今剣くん、手伝ってくれるかな?」
と、今剣に手伝いを頼む。
「はい!なにをすればいいですか?」
今剣は、張り切って燭台切の方に行ってしまった。
山姥切はというと、少し離れた所から、二人の様子を窺っていた。
その様子に気づいた燭台切が、
「まんばちゃんも、良かったら一緒に」
と誘う。
「……俺が?」
「うん。人数が多い方が楽しいだろ?」
一瞬ためらった後、山姥切は小さく頷き、
「……写しの俺に出来ることがあれば」
と燭台切の方へと歩いていった。
暫くすると、いい匂いが漂ってきた。
「さあ、できたよ」
燭台切が持ってきたのは、ほかほかと湯気を立てるラーメンだ。醤油の香ばしい香りが辺りを包み込む。
「わぁ….おいしそう!!」
今剣が目を輝かせ、卓へ駆け寄る。
「よし、食べるか」
全員が席に着いたことを確認し、『いただきます』と言えば、燭台切が「どうぞ」と促す。
「熱いから気を付けて…」
食べろよ。という前に、今剣はもう食べ始めていた。
「ちょ、おい!!」
「あちっ!!」
「だから言ったのに…」
大丈夫か?と聞くと、今剣は小さく頷き、
「燭台切さん!これ、おいしいです!!」
と幸せそうな顔をする。お口に合ったのならよかったと、燭台切も満更でもなさそうである。
皆で昼食を食べていると、こんのすけが「凛夜様!」と、切羽詰まった様子で飛び込んできた。
そんなに切羽詰まってどうしたのだろうか?と思い聞けば、鳥羽に時間遡行軍の気配がするという。
和やかだったその場の空気が一瞬にして緊張した。
「至急ご準備をお願いします」
とこんのすけに言われ、食べていた料理もそのままにバタバタと皆が動き出す。
俺は、こんのすけの補佐を受けながら初陣の準備をする。
出陣の刻が静かに、確かに迫っていた。