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続ききてたぁぁ♥ 待ってました!!
相談できた
悩みが解決するかも
少女はそうな事を思ったのかホッとした様に胸を撫で下ろした
だが、そんな安心はつかの間
茂みの方 から
《ガサガサッ》
そんな音が聞こえた
其の場に緊張が走る
「…………」
[…………]
また、
また 何かに巻き込まれるのか
少女はそんな不安を感じた
すると、
[…………ニャーォ]
「ぁ……え?」
猫?
聞き覚えのある鳴き声
あの時の……?
少女はそう思った
「どぉ……したの?」
不安混じりにそう聞く
[……ニャァ]
猫は喋らない
そりゃそうだ
猫は人間の言葉を喋れない
「ぁ…そっか……猫か…………」
「そりゃぁ……喋れないよね」
[……………………はぁ]
[やはり人間という者は……猫が喋れないって……]
「えっ!?」
猫が喋り出す
驚きを隠せない
[勝手に決めつけおって……]
皮肉が聞いた声色で言う
「なッ……何?」
[御主を妾がこの森に案内してやったのじゃ]
[………………]
「??」
少女はまだ理解が出来ない
[…………]
[ッ…………]
[感謝しろとッ言っているのじゃッッッ!!!]
急に怒鳴られる
しかも猫に
「ぁ……えッ?」
「ぁ……ありがとうござい……ますッ?」
猫に感謝の言葉を伝える
そんな経験は初めてだった
[そう、それで良いのじゃ]
猫は上機嫌そうに言う
[で、御主は荒居に此処に連れてこられたのか?]
??
あらい?
少女は其の名を初めて聞く
「その……あらい?って人ではなく、居荒さんって人に連れてこられました…… 」
[そうかそうかァ…]
[チッ……彼奴……]
猫は呟く
[まぁ、良い。]
[その居荒とやらは何処に居る?]
「分かりません……」
[そうか、]
猫は背中を向け振り返る
[さらばじゃ、人間]
そう言うと猫は茂みの中へと入って行った
「ぁ……」
其の姿は直ぐに茂みの中へと消えた
少女はあの猫の事が気になった
そりゃぁそうだ
急に出てきて喋り出して
見た目はただの小さい黒猫だ
そんなただの猫が急に喋り出す
誰もが驚く
少女は独りで考えた
コンコンッ
はッとした様に少女は時計を見る
「3時……」
居荒さんだ
居荒はこの時刻になると必ず此処へ来る
ガチャ
「ぁ……こんにちはッ」
『…………どうした?』
さっきの件の動揺が残っていたのか
少女の動揺に居荒は直ぐに気づいた
「あのッ…………」
『隠し事か?』
「!!!……違いますッ」
『なら、なんだ?』
「あのッ……」
『ほぅ…………』
『猫が喋ったと』
「はぃ……」
居荒は鋭い目つきで茂みの方を見る
『分かった。』
『また、何かあったら言ってくれ』
居荒はそう言うと足早に森の方へと姿を消した
「…………」
あの猫は一体なんだったんだろうか………………
【続くよッ☆】