テラーノベル
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不明ちゃん。
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身体が宙を舞う。「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
岩が降る。
視界が回る。
耳がキーンと鳴っている。
次の瞬間――
ドボォン!!
地下湖へ叩きつけられた。
「がはっ!!」
必死にもがき、水面へ浮上する。
崩壊した洞窟は、もう地獄だった。
天井が次々落下し、スカルクの光が暴走している。
紫色の雷みたいなものが空間を走り、遺跡は半分以上飲み込まれていた。
「はぁ……はぁ……!」
その時。
ギュッ。
手の中に、さっきの銀色の立方体が握られていることに気づく。
拳サイズ。
金属みたいなのに、脈打つように淡く光っている。
すると突然――
ピピッ。
立方体の表面に青い線が走った。
「新規所有者を確認」
「緊急ナビゲーションを開始します」
「しゃ、しゃべった!?」
立方体が宙へ浮かび、小さなホログラムを映し出す。
そこに現れたのは――
小さな女の子だった。
金色の綺麗な長髪。
金色の瞳。
どこか機械っぽい服装。
「初めまして、マスター」
「えぇぇぇ!?」
「私は次元補助AIユニット《ノヴァ》です」
少女は淡々と言った。
「現在、この世界の崩壊率は27%」
「推定生存可能時間、3時間42分」
「は?」
「補足します」
ホログラムの後ろに、さっきゲートの向こうで見た“巨大な目”が映る。
見ただけで寒気がした。
「あれは世界外生命体《ヴォイド・イーター》」
「複数世界を捕食しながら拡大中」
「……世界を、食ってる?」
ノヴァは静かに頷く。
「そしてあなたは今、“唯一対抗可能な存在”に選定されました」
洞窟が再び激しく揺れた。
遥か奥の闇。
そこに、また赤い目が灯る。
だが今度は一つじゃない。
何十。
何百。
ノヴァが表情を変えず告げた。
「警告。超大型モンスター群、接近中」
そして闇の中から、巨大な咆哮が響いた。