テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
すみません、遅くなりました!
最終話です、変な切れ方していますが気にしないでください!
今回、長め?かもしれません!
ではスタートしたいと思います!
⚠️ 神パロ ますしき 男妊娠要素あり 意味が分からないシーンがあるかも 誤字あるかも ⚠️
──────────────────
ここ最近、俺の体調はすこぶる悪い。
少し歩いただけで疲れるし、風邪になりやすいし、身体能力も落ちてきた。
器にガタが来ている。
元々神の俺が、人間の器に乗り移るなんて無理だったんだ。
いつか限界が来るなんてわかっていた。
だから、今は羅刹学園でチャラ先やムダ先に見守られながら暮らしているんだ。
人には身体(器)の容量がある。
神の魂はあまりにも大きすぎて、身体(器)に負担がかかる。
そして、身体(器)は壊れてしまう。
「はぁ、もう時期かなぁ」
そうため息をつき、もう薄らしか見えない目で辺りを見渡す。
書類に目を通し、確認する。
「チッ」
書類を掴む手には血管が浮き、表情が曇っていた。
(真澄隊長、最近…四季くんと会えていないんですかね?)
貧乏揺すりをし、微妙に机を揺らしている。
「そんなに会いたいなら、会いに行けばいいじゃないですか?」
「何言ってんだ?会いてぇわけねぇだろ」
「じゃあ、その貧乏ゆすりと手の血管はなんですか?」
真澄はその指摘に、イラッとしながら確かに自分が不機嫌なのは事実だった。
「チッ、会いに行けばいいんだろ」
「はい、そうしてください」
舌打ちをしながらも、羅刹学園へと足を進める。
草木が生い茂り、どこか懐かしさを感じさせる母校。
「チッ、面倒かけやがって」
舌打ちや悪態をつきながらも、機嫌がいい真澄。
懐かしき校内へと足を踏み入れる。
優しい風が髪を揺らし、心地のいい空間を作り出している。
「風、気持ちぇー!」
弱々しくも、元気よく笑う。
「そろそろかぁー、もうちょっと真澄隊長のそばに居たかったな」
切なげに言う、その姿は弱々しくも愛する者のために身を犠牲にする聖女のようだった。
その時、屋上に来るためのドアが開いた。
「やっと見つけた、こんなとこにいやがったのかよ」
その男は黒髪で、まん丸の蛇を彷彿させるかのような黒目。
普通よりも小さい背丈に、ポーカーフェイス。
「ま、すみ……隊長?」
「な、なんで!」
「あ?ここにきてなんか問題でもあんのか?」
相変わらず、何を思っているのか分からない表情で、圧を感じる視線。
「いや、そういうのわけじゃねぇけどさ」
「てか、てめぇは体調管理もできねぇのか?」
「それでも、戦闘部隊隊員か?」
「ひどくねぇ?隊長…」
「チッ、てめぇとの記憶はねぇ」
真澄は喉が締め付けられるが、無理やりにでも声を出す。
「別に、嫌いじゃねぇ」
「!…」
「んだよ、それ」
四季の表情は歪み、今にも壊れてしまいそうだ。
「なんで、そんな思わせぶりすんだよ」
「あ?」
四季が震えて、弱々しい声で言う。
「俺の気持ちも知らねぇくせに、覚えてぅ、ゲホゴホッッ」
四季の手に血がつき、倒れ込む。
「一ノ瀬、んで血なんか…」
「もう、限界?ッッ」
「おい、どういうことだ?ちゃんと教えろ」
真澄が顔を青色に染め、ポーカーフェイスが崩れる。
「あんたの、記憶が戻ったらおしえてやるよッ」
「は?おい!」
その瞬間、空から何者かが降りてくる。
「そろそろ、限界か」
「さぁ、行くぞ」
その男は四季に手を差し伸べ連れていこうとする。
「はぁッ、ぅ」
「一ノ瀬!、」
無駄野や京夜に言われ、屋上に向かうと、そこには一ノ瀬四季がいた。
風で紺色の髪は浮き、目をつぶっていた。
(綺麗、)
「やっと見つけた、こんなとこにいやがったのかよ」
静かに目を閉じるあいつに、声をかける。
あいつは動揺しながらも、笑った。
その笑顔が綺麗で、幸せそうだった。
だけど、顔色が良くない。
青ざめている肌に、目の下のくま。
体調管理もまともに出来ないのかと、悪態をつくとそいつは笑いながらも辛そうだった。
記憶はない、けど、嫌いじゃない気持ちは本心だったから馨に言われた通り伝えた。
そしたら、一ノ瀬四季は怒って怒鳴って、血を吐いた。
苦しそうで、もがいていた。
そんな姿を見て、俺の心も締め付けられるような痛みを感じた。
そいつが今にも死んでしまいそうな状態だったから、失ってしまいそうだから、心配した。
突然、天から何者かが降りてきた。
そいつは一ノ瀬四季に手を伸ばし、連れ去ろうとした。
それが、どうにも癪に触った。
俺以外の手を取るのが許せなかった。
だから、一ノ瀬四季を持ち上げ。
連れ去った。
学校を凄まじい速度で駆ける真澄隊長は、俺のために逃げてくれた。
「真澄隊長!なんで、」
「うせぇ、黙ってろ」
強く俺の身体を掴み、逃げられないようにされた。
「俺なんかをなんで!」
「うるせぇって言ってんだろ」
「はぁ?連れ去ったあんたが何言ってんだよ!」
「置いてけよ!」
俺は一生懸命暴れるが、真澄隊長は離さんとばかりに力を強める。
「あれ?まっすー?何してんの?」
「不審者がいやがった、無駄野はどこだ?」
「えぇ?何それ!こわぁ、ダノッチなら職員室だよ!」
「あぁ」
チャラ先も加わり、3人で向かう。
「あれ、職員室じゃない!?」
花魁坂が明るい声で言う。
後ろからは余裕もって近づいてくる神。
ドアを乱暴にあけ、3人は入り込む。
「おい!無駄野、」
「、なんだ?」
書類整理をしたり、仕事をしているのか、デスクを見ながら話す。
「敵だ、」
そういうとスっと立ち上がり、戦闘体制に入る。
神が壁を壊し、職員室へと入ってきた。
床に瓦礫や破片が転がり、粉が舞っている。
「お前か、敵は」
「貴様こそ、魂を返して貰うぞ」
神は、光が宿っていない瞳でこちらを見る。
「そいつは、元々我らの仲間だ」
「あ?」
「そいつは不死鳥(フェニックス)、神に近い生き物であり」
神は四季に指を指さし、話を続ける。
「愚かな人間に恋をした愚か者だ」
「四季くんは愚か者じゃないよ!」
花魁坂は今にも爆発しそうな気持ちを抑え、優しめに言う。
「死神様と子を成す役目を放棄し、人間界へと逃げた大罪人」
「それだけではなく、人間の身体へと転生した」
その場にいる全員が、そんなの信じられるかと神を睨む。
「嘘ではない、故にそいつは今にも死にそうなのだ」
「神の魂は人間の器では耐えられない」
淡々と告げる言葉に、四季は下を向く。
その反応に、それが事実だと気がつく。
「だから、なんだよ」
「我ら神界では、今…死神と不死鳥(フェニックス)の子を必要としている」
「だからこそ、連れ戻しに来たのだ」
神は当然を語るように、無表情でいう。
「それじゃあ、四季とその死神との子どもを作るためだけに連れ戻すのか」
無駄野は無表情だが、顔に血管や青筋を浮かせ怒っていた。
「そうだ」
「四季を道具だと思っているのか?四季の意思はどうなる」
「道具?神にそういう概念はない…」
「そして、神に意思なぞ不要だ」
「ふざけてんのかぁ?」
真澄の重い声が、職員室に響く。
恐ろしい圧は神に効かないが、顔を顰めている。
「ふざけてはいない」
「ふざけてんだろ、神に意思が不必要ねぇとかは正直どうでもいい」
「だかなぁ、こいつを巻き込むな」
「こいつには自分の意思があんだよ、その意思は必要なもんだ」
臆することなく、言い返す真澄。
それに驚く四季は、どうしようもなく嬉しく感じた。
「お前は、そいつに関する記憶がないだろ」
「なぜ、庇う?」
神が不思議そうに、問いかける。
真澄自体、なぜ自分はこんな事をしているのかさえわかってはいなかった。
だが、この一ノ瀬四季と離れたくなかった。一緒に居たいと思ってしまった。
「それなら、無理やりにでも連れてゆく」
「はっ、ならこっちだって!」
4人が戦闘体制になった、瞬間。
外の方に雷が走り、轟音が鳴り響く。
「はぁ、遅いと思って来てみれば」
「太陽神様!何故ここに、」
「何に手こずっている、早くしろ」
そこには四季と似た容姿の人物がいた。
髪はふわふわ浮き、輝いていた。
「!っ」
四季の顔色が青色になり、微妙に身体は震えている。
「ひゅうッ」
息がしにくいのか、ひゅひゅと鳴らしながら呼吸をする。
「四季、?」
「四季くん!息、吐いて!」
「ふぅ、ふぅ」
「そうそう、ゆっくりでいいからね」
「人の顔を見て、過呼吸になるの失礼じゃない?」
黄金のように輝く、相手は足を組み、空中に座る。
「てめぇ、一ノ瀬に何しやがった」
「四季、いくよ」
相手が四季に手を伸ばす、その表情は有無を言わせない。
「役割をこなしてもらわないと、困るんだよね」
優しそうに聞こえるその裏には、ドロドロとした闇が隠れていた。
「四季を返すつもりはない、四季はこちらで暮らしてもらう」
「それは、困ったね」
無駄野と相手の圧がぶつかり合い、重い空気が漂う。
「んー、四季には子を産んでもらわないと困るんだよねぇ」
「ねぇ、四季ならどうするべきかわかるよね?」
相手は四季に視線を向け、笑いかける。
その笑顔に優しさはなく、何もなかった。
「ごめん、」
四季はゆっくりと真澄の腕の中から離れ、相手の方へと歩み始める。
だが、真澄の手がそれを阻止した。
「なに、」
四季は辛い別れを受け入れ、歪んだ笑顔をするが、それを見た真澄は表情を曇らせる。
「てめぇは、それでいいのか?」
「真澄隊長は、俺の事覚えてねぇじゃん」
「それは、」
「それに、真澄隊長には大切な恋人がいんだろ?」
真澄の喉は詰まる、眉を八の字にさせ、口角を下げる。
「そんな、顔すんなよ」
四季が震える声で言う。
四季だって悲しいはずだ、辛いはずだ、『もっと真澄の傍にいたい』そう思っているのに。
「一ノ瀬、確かに記憶はねぇ」
「だけど、好きだって気持ちはある」
赤らめた頬、今にも泣きそうな目尻、唖然とした表情。
「は、」
「ぇ、」
「うん…待って、?」
相手の神々だって動揺し、唖然としている。
神であっても、告白という概念は知っている。
真澄が四季に好意を思って告白をしたのは明らかで、表情には出ていないがほんのり耳先が赤くなっている。
「これどうしよう、」
そうすると、相手の神から電話の音が鳴った。
「はい、もしもし?」
「え?!、ぁ、はい」
電話相手と話し始める神は、動揺しながらも相槌をうっていた。
電話が終わり、相手の神は申し訳なさそうに話し始める。
「えっと、君が天界に戻る話しはなしになった」
「は?」
「けど、その代わりとして条件がある」
「条件、?」
「そう、」
その条件は決して簡単なことではないとその場の全員が悟る。
「それは、君が子を産むこと」
「俺?」
「そう、そうすれば君はこの世界に死ぬまで居れるし」
「離れないで済むよ」
「いや、でも誰と子を」
「俺が作ってやる、てめぇは俺のもんだ」
「へ、?」
──────────────────
終了です!
皆さんどうでしたかね?
これで完結なんですけど、続きとか気になる方が多い場合は茶番外出します!
ちょっと、作るのに時間がかかたんですけど完成しました!
ありがとうございました!
では、さようなら!
コメント
9件
最高でした(๑•̀ㅁ•́ฅ✨番外編みたい✨️(´。✪ω✪。`) 一番気になってたんですけど真澄隊長は記憶戻らないんですか?
最高でした(*^^*) 出来ればこの話の番外編も見てみたいです
最高な終わり方の作品でした!番外編やってほしいです!