テラーノベル
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#ファンタジー
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演劇が終わった後、俺たちのクラスは興奮の坩堝と化していた。
教室に戻ると、そこは祝勝会のような騒がしさだった。
「柴田くんのハムレット、マジで最高だった!」
「莉奈ちゃんのオフィーリアには、マジで泣かされたよな」
「斎藤くんのホレイショーも渋かったぜ!」
「久条さんのアドリブには驚いたわ!」
結城、斎藤、柴田、久条。
女王と三人の主役たちは、クラスメイトたちに囲まれ、健闘を称えられていた。
その輪の少し外側で、三好たちもまた達成感に満ちた顔で、笑い合っている。
俺はそっと三好に近づいた。
「三好。大道具の仕事、ご苦労だった。お前がいなければ、この劇は完成しなかった。ありがとう」
俺のその言葉に三好は顔を赤らめ、そっぽを向いた。
「うるせえ。天宮くんに頼まれたから、やっただけだ」
俺は彼をスキャンする。
【思考:“音無に誘ってもらえてよかった。最高の達成感だ”】
奏(こいつ素直じゃないやつだ。喜んでくれているならそれでいいが・・・)
ミラー:「おい奏。ランキングを見ろ。お前の株が少し下がったぞ」
俺はスカウターの画面に目を落とす。
【CLASS RANKING - TOP TIER】
天宮 蓮司 [INFLUENCE: — (測定不能)]
久条 亜里沙 [INFLUENCE: 9799]
結城 莉奈 [INFLUENCE: 88]
斎藤 律 [INFLUENCE: 88]
柴田 隼人 [INFLUENCE: 88]
音無 奏 [INFLUENCE: 8274]
奏:「そうみたいだな。まあ仕方ない。今回は俺の負けだ」
その時だった。
天宮と久条が教室の前に立つ。
天宮がクラス全員に語りかける。
「みんな、お疲れ様!最高の思い出ができたな!」
そして久条が続けた。
「皆さんの頑張りに心から、敬意を表しますわ」
二人の王からのその言葉に、クラスは万雷の拍手に包まれた。
俺はその光景を、ただ静かに観測していた。