フードの男・ナルが隠していた手を出すよう要求したヨシュカを、ナルの抜いた刺突剣が狙う。
――その間に立ち塞がったのは、ヴァレナの横を駆け抜けたレオンだった。
「っ……」
ヨシュカを狙っていたナルが、剣を握る手を引いた。
(やっぱり、あの人が第二王子殿下を狙った犯人――!)
以前、エゴンを狙った際にレオンが剣を蹴り落としてきたことを警戒しているのだろう。
ナルの狙いがヨシュカからレオンに代わり、固唾を飲んで見守っていたヴァレナだが――その横で突然、強いプレッシャーを感じた。
「……え?」
ヴァレナが横を向こうとしたときには、プレッシャーの主――ヒルデブラントが前に出ていた。
その手には彼自身のものと思われる刺突剣が握られており、ナル**************
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