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「あぁ、神よ!!天使ミカエルよ!!」
そう叫んでいたのが数分前だったか
その後、俺はぐちゃぐちゃにされて地下に閉じ込められた
やったのは神の子と言われた女の子
神に告げられたのだろうか
俺を無かったことにしろと
やっぱあの子も俺も化け物なんだ
傷は数分で治ったけど、剣を振り下ろされた時の失望した目が忘れられなくて出る気にはならなかった
何か間違えたことを言ってしまっただろうか
それとも、自分が尽くしてる国の化身が俺だということに失望して神に救いを求めたか
思考はぐるぐる回るが至って冷静だった
しばらく経ち、兵士が俺を助けに来た
その時、兵士に言われた
「祖国様をこんな目に遭わせた女は明日火あぶりの刑に処されます。安心してください。」
一瞬俺のせいかと思ったが違うようだ
神が見ているからと言い、やはり女に勝ち目はなかったのだと証明してくれた存在
そうとしか思わなかったが、
イングランドとの戦争に勝てたのは間違いなくあの子だったので、一応忍んで見に行った
「さぁ、火をつけろ!!」
不快な英語が耳に入り顔を顰めていると、あの子が見えた
酷い顔だ、脳裏に焼き付いて離れない
すると、あの子は忍んでるはずの俺に
首をグリンとかたむけ
「なぜお救いにならなかったのですか! 」
と叫んだ
その後もなにか叫んでいたが、よく覚えていない
どうしようもなく、膝から崩れ落ちていると
「大丈夫〜?」
と陽気な声が聞こえて顔を上げると
「あれ、君って僕と同じ?」
イングランドだ。イングランドの化身だ
最悪だ、敵だ、、敵だ、、倒さなきゃ、、
「あははっ!そんな顔しないでよ〜!」
倒さなきゃ、、
気づいたら俺は、イングランドの喉元にナイフを突きつけていた
「うるさい、、イングランドだろうお前。」
「…わかった。フランスだね?君。」
「うるさい、、そんなんじゃない、、お前に、、恨みがある人間だ、、」
「そーんなにあんな魔女が好き?」
「……なに言って、」
「君自身がこんな敵地に来るなんて、相当愛されてたんだぁ?」
「違う…違う!!あいつはそんなんじゃない!!あいつは…あいつは俺を……っ」
とたんにあの顔がフラッシュバックした
背筋が凍る
「いなくなってよかった!!あんなやつ!二度と生まれ変わってくるなって思ってるよ!!」
「ふーん?少なくとも君が勝ったのは魔女のおかげなのにそんなこと言っちゃうんだ?
バチが当たるよ…君には…
じゃあ、フランス。じゃあね?」
「っう、あぁ”あ”ぁ”あ”あ”!!!! 」
そこからの記憶はあまりない
気づいたら家に帰っていた
そんなことがあったなぁと思い出しながら歩いていると
「あ、あの!」
女の子に声をかけられた
振り返ると
「やぁっと見つけた、、祖国…?」