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若き覇王に、甘くときめく恋を

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若き覇王に、甘くときめく恋を

27 - 第二章 恋の分岐は、ありやなしや? EP.1「彼の真意は、どこに…」⑨

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2024年12月25日

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いつまでも悶々と考えていたって、起きてしまったことは何も変わらないのだからと、自分の中で見切りをつけて、私は仕事に打ち込むことにした。


そういえば、お店の方で猫の香りがあれば……っていう、お客様の声が上がっていたんだったよね。


確かにカッチェの主力商品でもある猫型の瓶に、猫をイメージしたフレグランスを入れられたら、話題性もある気がするし、菜子さんに企画を出してみようかな?


せめても貴仁さんのことを忘れられたらと、アイデア出しに頭を振り切って、新商品の企画書を練り上げた。


数日をかけて作成したものを、満を持して菜子さんに提出をすると、


「猫の香り……いいと思うわ」


という、色よい返事が戻った。


「調香のパターンを作って、試作品を精製できるかしら?」


「はい、やってみます。あのそれで、自分でも少し考えてみたんですけど、猫の香りって、菜子さんはどんな風に思われますか? 私は、日なたぼっこをする猫って、ちょっと香ばしいような香りもする気がして、ヘーゼルナッツとか入れてみてもと思ったんですが」


日なたでくつろぐ猫を想像して、自分なりの印象を話してみた。


「そうね、お日さまの匂いって、そんな感じもあるわよね。あとは……、猫ちゃんて甘い香りもしそうだから、バニラとかコットンキャンディー(綿あめ)とかを入れてもいいかもしれないわね」


「コットンキャンディー、いいですね」


ふわふわとした感じが猫そのもののようで、調香の具体的な感覚が広がっていく気がする。


「お日さまの匂いにプラスして、カットグラス(刈った芝生の香り)とか加えても良さそうですね」


グリーンノート(※ノートは香調の意味で、香りのタイプのこと)の芝草のテーストを合わせると、より自然に近い猫らしさを表せそうだった。


「いいんじゃないかしら、少しスパイシーな香りも足すと、香りに深みが出そうだけど、香料どうしがケンカしないようには、気をつけてね」


「はい、わかりました」と、答える。菜子さんに意見を出してもらい、ようやくコンセプトが固まりつつあった。


若き覇王に、甘くときめく恋を

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