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※歌詞パロです
❤️side
❤️ただいまー…
玄関の扉を開けて家に入ると、すぐにスーツのジャケットを脱ぎながらスマホを見る
今日は飲みの誘いは全部断って、残業終わりに真っ直ぐ帰ってきた
📱❤️「今帰ってきた。後で電話出来る?」
送信して数十秒
当たり前だが既読はまだつかない
向こうも仕事を終えたところか、それともただ気付いてないだけか
❤️(早く声聞きたいなぁ…)
・
・
・
翔太からの既読はつかないまま、
シャワーを浴びて夜ご飯を済ます
寝る準備が整ったタイミングでようやくスマホが震えた
📱💙『電話出来る』
たったそれだけ
📱❤️了解、かけるね
通話ボタンを押すと数回の呼び出し音
💙『うぃ〜…』
翔太の気の抜けた声が聞こえた
ちょっと眠たい時は毎回こんな感じ
❤️もしもーし
💙『うぃ』
❤️なにその出方。酔ってんの?
💙『酔ってねぇよ。疲れてんの。ほら、ビデオにして』
❤️はいはい…
言われるがままビデオ通話に切り替える
映った翔太の顔を見た瞬間、思わず吹き出した
❤️ちょ、翔太なにその顔…笑
画面いっぱいに広がる真っ白なパック
しかも額のあたりがちょっとズレてて余計におもしろい
💙『は?笑うなよこっちも仕事でストレス溜まってんの。パックしねぇとやってらんねぇんだよ』
❤️いや知らないし…待って、ほんとに面白いからやめて笑
💙『何がおもろいんだよ真剣なんだけど』
❤️真剣ならもっと面白いわ
翔太がジトッとした目(パックでほぼ隠れてるけど)でこっちを見る
💙『もういい!それより今日の愚痴聞いて』
❤️はいはい…笑
💙『今日仕事でさー…』
会えない日はこうやってビデオ通話して愚痴や近況を報告し合ったりするのが通例
翔太とは遠距離になって約一年
元々先に翔太が一人暮らしを始めてて、新生活と共に俺もそこに住む予定だった
同棲ってやつだよね
なのに俺の突然の辞令で地元を離れて働くことになって、翔太との同棲計画はいったん白紙
「大丈夫だよ。頑張ってこいよ」と笑ってくれたけど、多分寂しいのを隠してくれてるだけだと思ってる
💙『で結局俺が全部残業してやる羽目になってさ〜…』
❤️大変だったね
💙『うん…』
💙『なんかごめん。こんな話ばっか』
ずっと黙って聞いていたら唐突に翔太が話を止めた
❤️俺は好きだよ、翔太のそういう毒舌なとこ
💙『…それ褒めてる?』
❤️うん、褒めてる
画面の向こうでさっきまで愚痴ってた顔が柔らかくなる
俺からしたら、今翔太がこうして仕事の愚痴を言いたい相手に俺を選んでくれてることがとても嬉しい
嬉しい話でも、悲しい話でも
翔太の声を聞くだけでどんなに嫌な日だったとしても全部忘れられるから
💙『…そろそろ眠くなってきたかも』
❤️そう?じゃあそろそろ寝ようか
💙『うん』
翔太はスマホをサイドテーブルに立てかけて布団に潜る
💙『寝るまで繋いでていい?なんか今日は切りたくない』
❤️いいよ。繋いどこっか
💙『……ん』
俺もベッドに入り、スマホを立てかける
しばらくは二人とも無言
でもそれが心地いい
翔太の寝息が少しずつゆっくりになっていく
しかし、「もう少しで寝そうかな?」というタイミングで
💙『涼太』
❤️ん?
💙『今週、会いに来るって言ってたよな』
❤️行くよ。約束したもんね
💙『…ならいい。楽しみにしてる』
画面の向こうの翔太が少しずつ眠りに落ちていく気配がする
最後の最後、翔太が寝たのを確認してから
❤️愛してるよ。おやすみ
そう呟いた
❤️🌹_𝐞𝐧𝐝_🍼💙
『魔法にかけられて』Saucy Dog