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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「…ような………なりた……僕らし……」

「あら?これは…前にルカスさんが言っていた主様の歌、では?」

「!それなら、危ないじゃないですか!前、ルカスさん達から聞く所によると主様は自殺しようと思ってたって……!」

「っ……」

「あっおい待てバスティン!!」


自殺という言葉に反応していち早くかけ出すバスティンを追い掛けロノも走り出す。ベリアンもバクバクと高鳴る心臓を無視して主様の所へ走り出す。

近付くと、だんだんと歌を聞き取れるようになってきた。


「…ども…しな……ゆめ……」

「………んな僕なら死ねばいいのに____」


ルカス達が聞いた歌は自分は失敗作で偽り続けた歌だった。主様は笑顔の下でこんなにも苦しんでいたのか。“誰も僕を望まない世界なら”、ということは俺達が主様を縛り付けているのか?俺達が主様を必要としているから、死なずに苦しんでいるのか?だが、俺は主様に死んで欲しくない、どうすれば…とバスティンの耳から入った言葉が脳をぐるぐると周り思考が追いつかない。

ロノは上手く息が吸えずにハクハクと口をあけている。主様をどうすればこの世界にとどまらせるか、主様をここまで追い詰めた周りをどう始末するか。主様は俺が作った料理が好きだから俺の料理なしじゃ生きれなくさせればいい。上手く息が吸えずに酸素が行き届いて居ない頭でもんもんと考え、次第にハイライトが無くなってきている。

ロノの横でベリアンは目を大きく開き、ハイライトが消えた瞳で瞬き1つせず主様を見つめ先程から何故主様は自分を頼らないのですか何故主様がそれほど苦しむのですが何故主様を追い詰める世界にいるのですか何故何故何故何故何故何故何故と闇堕ちしかけている。


「こんな僕が生きた所で、何億人の人は変わらないけれど、そんな僕を止める何かがそんな顔してちゃ笑えないよ」


そう言って振り返って執事達のいる所を見つめ、眉を少し下げた彼女はふっと笑った。


「ベリアン、ロノ、バスティン。おはよう、皆揃ってどうしたの?」


いつものように笑って手を振る主様に向かってドンッとか効果音がつきそうなほど思いきり抱き着いたバスティンを受け止めきれずに地面とこんにちはする。


「……良かった…生きてる…」

「何をどう勘違いして私が死んだって思ったのかは分からないけど、ちゃんと生きてるよ。心音聞こえるでしょ?」

「あれ、ロノ暗い顔してどうしたの?また新作レシピ考えてるの?もー、休まないとダメだよ?」

「あるじさま……うっす。俺、もっともっと美味い飯作りますね!主様が好きな、料理を…」

「うん、楽しみにしてる!」

「それで……ベリアン、どうしたの?黒い衝動でもおきちゃった?」

「そうですね」

「ごめん冗談だから肯定しないで怖いから。それで、どうしたの?」

「いえ……少し、考え事を」

「?そっか、程々にしなよ?」

「ふふ、ありがとうございます」


バスティンに比べ少し不穏な気配を醸し出している2人を少し疑問に思いながらも鈍感なのかまぁそういう日もあるよねで片付けた。因みに今はトクトクと鳴る彼女の心音を聞いて安心しているバスティンも数分前まではハイライトが消え闇堕ちしかけていた。2回目の悪魔化は望んでないのでBキャンセル連打しといた。


(うーん、やっぱり最近皆変だよね……忙しそうだし、やっぱりストレスかな?今度息抜きに街にでも誘おうかな)


……とりあえず、彼女はアマゾンかヤフオクで危機感を注文しといた方がいい。







またまた勘違いされた主様⤵

名前:星歌 夜美(せいか やみ)

名前あるけど多分ほとんど出てきまてん(◜ᵕ◝)

この後ルカス同様ベリアン達も話した為過保護Lvが上がった。因みにヤンデレLvも上がった。

普段皆の変化や皆に向けられる視線の類も敏感に察知するくせに自分に向けられた瞬間一切気付かなくなるポンコツ。皆の危機感を少し分けてもらった方がいい

「私宛に荷物届いてたんだけどなにこれ??」



バスティン・ケリー

闇堕ちしかけたその①

心音聞いて安心してたが少ししてから俺は何を……!と正気に戻って顔が赤くなった。可愛い。

この件以降訓練の量増えた。街へ出かけて主様の悪口を言われ悲しんだ主様を見て相手を本気で殺そうかと思った。おめでとう!ヤンデレLvが1上がったよ!


「主様は可愛いな。永遠に見ていたい」



ロノ・フォンティーヌ

闇落ちしかけたその②

一瞬朝飯に毒いれて昼飯に解毒剤いれて自分の作る料理以外食べさせないようにしようと思ったけど料理に対して失礼だし苦しむ主様は見たくないのでやめた。

この件以降訓練と料理する時間が増えた。毒を入れる訳にはいかないので胃袋を掴む作戦にシフトチェンジした。因みにもう主様の胃袋はガッシリ掴まれている。


「主様が食べる物は全部俺が作りますよ!」



ベリアン・クライアン

闇堕ちしかけたその③

ルカス達と結託して囲い始める。元々主様に激重感情(恋愛とその他)を抱いていたがこの事をきっかけに感情がたまに暴走しかけそうになる。立派なヤンデレ執事だね!!

主様を守る為よりいっそう訓練に励むし主様を傷つけた奴は何人たりとも許さない。主様の為ならこの手を汚す事を厭(いと)わない。


「16人と一匹から逃げられるとお思いで?」

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