テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
限界だった死にに行こう。もう無理だ。
私はやっと、やっと起き上がって、重い足を動かす。
胸の奥が、肩が上腕が首が痛い。
頭が後ろに引かれるように痛みが動く。
外は少し冷えそうなので、リビングのハンガーからそっと上着をとった。
静かに、起こさないように、歩く。
子供たちは、気持ちよさそうに寝ている。
2人が重なるように寝てるので、少しだけ位置をずらしてあげる。
少し湿気を吸った布団が、私の体重で少し沈み、それで体が少し癒しを覚えて、それがなんとも悲しい。
子どもたちは温かくて、柔らかで、少し引きづるように動かす子供たちの体はまだ軽くて。
それと共に動く、敷かれてしまっている掛け布団が子供をふわりと纏うのが、ありがたくて。
私はもう一度、2人の寝顔を見て、ごめんと言った。
もう一度だけ、近付いて、膝を着いて、2人の寝顔をまじまじと見る。
上の子のおでこに手を当てて汗をかいていないか確認する。
汗をかいてなかったので、そのまま頬をふわりと触って、見つめる。
旦那に似たキリッとした目は閉じられていてその強さがわかる。赤い唇はポカンとあいてしまっていて乾燥しないか心配になる。
下の子にも目をやる。
横向きに寝ている。横から見るほっぺの膨らみがなんて可愛いのか。
少し丸まるように寝ているから、寒いのかと上に布団をかける。
あぁ、まだ死ねないなと思う。
どうしたらいいか分からないが、まだ死ねない。
頬がすべすべしている我が子。
頬は優しい弾力がある。
サラサラのおでこが気持ちいい。
半袖から出た肉感のある腕も可愛くて、愛しくて。
どうしたらいいか分からないがやっぱりまだ死ねなくて。
子供達は、どうやら一応可愛くて愛しい。
子の間に体を入れて、無理に横になる。
下の子の腕を押し潰しそうになり、焦る。
上の子がグルりとこちらを向き、体をぎゅっと近ずけて、大好きなお腹の当たりを探る。
上の子が大好きなおへそは見つかる前に、寝た。
無意識に探す私のへそ。馬鹿な子だ。
下の子は昨日初めてママとはっきりいった。
私のモノマネをしただけかもしれないが、2歳半になって初めてママと言った。意味はわかっていないかもしれないが、それでも、記念日だ。昨日は(アン)パンマンと言った。
アンパンマンに負けるのはほんの少しだけ悔しいが、言葉が出た子供がなんと誇らしいことだろう。
愛しい。
あぁ。死ねない。
死にたい。、
死ねない。
いい子たちに育ってしまっている。
死ねない。
私は子供たちの足に少し乗せるようにして、足先だけを布団に入れる。