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空視点
DREAMTAELがエンディングを迎えた。結果はNルートで、ドリームが自分の命と引き換えにして感情の木を復活させるというものだった。
みんなにとっては嬉しい事だと思う。けど僕にとって、ドリームにとっても、最悪のバッドエンドだ。
どうしてこうも罪がなくて、優しい人が次々と消えていくのだろうか。神様はとても残酷だ。
あれから3ヶ月くらい経ってるけど、僕はまだ立ち直れていない。ドリームがいないか、探しちゃうんだ。いつかどこからかひょっこりと出てきたりしないかってさ。
今日はドリームと初めて出会った花畑にいる。思い出深い場所は悲しみを引き起こすだけ。分かっているけど、無意識の内に来ちゃうんだ。
空「会いたいなぁ…」
そう、呟いて、溜息を吐いた時だった。
？？？「こんにちは。」
聞き覚えのある声が後ろからした。振り返るとそこには、いないはずのドリームがいた。
空「ど、りー…」
ドリーム「”初めまして”！僕はドリーム。君の名前は？」
『初めまして』その言葉で分かった。そう、ドリームの記憶は消えた。つまり、DREAMTEALがリセットされたという事だ。知りたくなかった事実に涙がボロボロと溢れ出てきた。
ドリーム「え、えぇ⁉︎どうしたの⁉︎僕何か気に障るような事言った⁉︎」
視線の先に慌てふためくドリームの姿が見える。嗚呼、初めてドリームの前で泣いた日もこんな感じだったっけ…。
ならせめて初めて会った時のように振る舞いたくて、涙を拭った。
空「…何でもないよ、初めまして、僕は時渡空。よろしくね。」
ドリーム「！うん！よろしく！」
ドリームは喜んで握手をしてきた。僕の心中は複雑な感情で溢れかえっていた。ドリームはそれを察知したのか。
ドリーム「…そっか、君は色んな経験をしてきたんだね。大丈夫！僕が君の友達になるから！だから、安心して僕に何でも話してね。」
と、頭を撫でてきた。ハハ、君は変わらないね。だったらもう一度…
本当の君に会えるかな…
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