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過ぎてしまいましたがハロウィンのお話です。実際の人物、団体は関係ありません。主の妄想です、楽しんで見て頂けると幸いです。では。
影まる×命田 (影まる視点)
今日はハロウィン。起きてすぐに病院に行くと救急隊のメンバーはドラキュラ、キョンシー、狼男など、ほとんどの人が仮装していた。
「おはよう、医局長!!」
真っ先にモモミが俺に駆け寄ってきた。
「あれ?コスプレしないの?」
確かにハロウィンだが、俺が仮装して喜ぶ人が居るのだろうか…。そう考えていると、モモミが「やってくれないの?」と目をうるうるさせながら見てきたので、やる事にした。
「みんな、トリックオアトリート。クッキーマンだよ」
クッキーマンが現れた瞬間、「わぁ、クッキーマンだ!!」と病院内で黄色い歓声が上がる。その姿で皆にお菓子を配っていると『おはよう…』と元気の無い声が無線から聞こえた。俺は急いで配り終え、外に走って出て行った。
急いで着替え、救急隊に戻ると隊長がカウンターの椅子に座って寝ていた。今、病院にいるのは隊長と俺の2人だけ。
「お疲れ様です、隊長」
俺は耳元で、寝ている隊長に囁いた。隊長の体がピクリと動き、少しだけ隊長の顔が笑顔になった気がする。
「…トリックオアトリート」
寝ている隊長のすぐ側にメッセージカードとチョコレートを置いて、家に帰った。
それから、数分後に他の救急隊メンバーが寝ている隊長とメッセージカード付きのお菓子を見つけた。メッセージカードを見た瞬間、場が和んだ。そのメッセージカードには…
「トリックオアトリート、今日はいつも頑張っているアナタにささやかな幸せをプレゼントするよ。これからも頑張ってね」と書かれていた。
「そろそろ起きたかなぁ」
家に帰り、隊長の驚いた顔を想像する。
「貴方の事が昔から大好きな…影まるより」