家に着いた。私は、
「ねぇ、日向、あの時、なんで嘘をついたの?」
「嘘?」
「氷水は、日向のお兄ちゃんじゃないの?」
「気づいてたんだ。嘘を、言ったこと。」
「当たり前でしょ?昔っからの友達なんだから。」
「え?まさか…あの…夜月?」
「そうだけど?」
「夜月…ありがとう。」
「え?え?な、なんで?」
「ふふ♪」
「教えてよ~。」
「やーだよ!」
変わらないな。ずっと。私達は。
「それで、夜月。どうしてこの世界に?」
「分からない。寝て起きたら、この世界に。」
「そう…」
「手がかり無し、か。」
「ん?」
「俺達も、そんな感じでこっちに来たんだ。」
あれ?引っ掛かりが…
「私と会った時、何日経ってたの?」
「4日。」
「私達、現実世界での同じ日に、この世界に来たはずだよね?」
「あ…」
「どうして、時間がずれたんだろ?」
「分からないよ。そんなこと。」
「だよね~。」
そういえば、もう1つ…
「現実世界の私達は、どうなってるのかな?」
「現実世界での俺達は、消えたと考えるのが普通だな。」
「そのまま消えたか。最悪の場合は…」
「2つの家が同時にか?ありえないな。」
「考えても、分からないよ。」
「そうだな…。それじゃあ、旅にでないか?俺達の疑問の答えが、どこかにあるかも。」
「良いね、それ。」
「明日、準備して、明後日に出発だ。いいか?」
「オッケー。」
元の世界に、戻れたら良いな~。そうすれば、きっと、また、皆で、一緒に━━。だから、私達は、進まなければいけない。帰り方が分かれば、苦労しないんだけどね。
翌日。出発するための準備。ゲームみたいに、アイテムストレージがあればなぁ。と、思いながら、準備をした。
翌日。出発。
「よし、行くぞ!」
「うん!」
「で、どっちに行けば?」
そこかい!
「迷っても、大丈夫でしょ。まずは道なりに進んで行けば良いんじゃない?」
「行こう。未知なる場所に。」
私達は、旅に出た。昼までは、順調に進んだ。でも、夜に━━。
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