# 呼んじゃった
それから
どれだけ樹とやっても
過ごしても
心にはぽっかり穴が空いている
たなか) これおいし~よ?
きょうもと) あ、ほんと?
たなか) はい、どうぞ
きょうもと) ぁ…あ~っん、…
きょうもと) ん、うまっ!
たなか) ふははっ笑 なんだよそれ~笑
きょうもと) …んふっ、笑(食)
たなか) …どうしたの?
きょうもと) え?
たなか) なんか様子おかしいからさ?
きょうもと) いや~…まぁ、今の一瞬でなんで樹が人気なのか分かったな~と思ってさ。
たなか) ど~ゆ~こと?笑
きょうもと) ん~…なんというか…友達感?友達以上恋人未満って感じかちょうどいいのかな~って思っただけ。
たなか) へ~?でも俺彼氏っぽいって言われるけどね?笑
きょうもと) あぁ、そう?
たなか) なんか失礼~
きょうもと) なんかごめん笑
そうだ
樹との関係はなんというか…
こう…
友達感がある
恋人ではない
この感じ
北斗とは別の心地良さがある
でも恋人っぽい
彼氏っぽいという条件で
北斗に勝る人は居ない
きょうもと) …、樹、
たなか) っん?(食)
きょうもと) …北斗って、…仕事やめてないよね、?
たなか) …教えない。
きょうもと) なんでっ、?
たなか) なんで逆に気になんの?俺がいんのにさ。
たなか) きょもには俺だけでいいんだよ。北斗はいらないんだよ。
怖かった
早口で喋る樹は圧を感じて
恐怖でいっぱいだった
きょうもと) っ、…
たなか) ねぇ。理由を教えて?
たなか) なんで北斗のこと聞いたの?
きょうもと) …、ぃや…なんでもない、
たなか) なんでもなくないでしょ?なんでもなかったら聞かないじゃん。
たなか) 教えてよ、きょも。俺ときょもの仲じゃん。
きょうもと) っ、なんでもないって、!
きょうもと) お金置いとくから払っといて、(金置)
机に料金を置いて
その店を出た
歩きながら北斗の予約状況を見る
きょうもと) 北斗っ、…北斗…
空いている19時にすぐに予約を入れた
きょうもと) …もう忘れられてるかもしんないけど…、
きょうもと) 樹にも北斗にも失礼なことしてんな…
前みたいに少し緊張しながら北斗を待った
もう19時1分
なんとなく
玄関のドアを開けるとそこには
大好きな北斗が立っていた
いざ北斗を目の前にすると
涙が止まらなかった
きょうもと) っぅ“、…(泣)
北斗の大きな体に寄りかかる
すると北斗は優しく俺を包んでくれた
大好きな匂い
大好きな感触
筋肉
全てが俺の大好きなものだった
まつむら) …
何も言わずに抱えて部屋の中へ連れていってくれた
ベッドについて顔を上げると
北斗はなんだか悲しそうな顔をしていた
きょうもと) っ、北斗ぉっ…
まつむら) どうしたの、そんな悲しそうな顔して…。
きょうもと) 俺っ、…北斗以外の人指名しちゃった…
そう言った瞬間北斗の優しい眼差しは
鋭くなった
まつむら) え?どういうこと、?
きょうもと) 駅で声かけられてっ、北斗と同業者の人で知り合いって言うから、…
北斗の顔はよりいっそう険しくなった
コメント
10件
続き待ってます‼️