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朝のチャイムが鳴る、 誰も静かにならない。
またひとり、死んだから。
教師の佐藤先生
外見”だけ”が良く、説教くさいくせに、女子高生とLINEを交換していた。しかも、その女子高生に暴力を与えたとの事。
それが生徒達にバレ、少し騒ぎになった。
…けど、もみ消された
「階段から落ちて殴打したらしいよ。」
「…これ言っちゃ、アレだけど、自業自得じゃね?正直」
「確かにそうかもね。うちのクラス虐めがあったけど、あいつ虐めをもみ消そうとしたし。」
「神様って案外見てるんだなぁ〜…」
違う。神様じゃないよ。僕だよ
僕は全てを見ていた。
殺す時あいつは、泣きそうな顔をしていた。
でも最後まで謝らなかった
「や”ッめろッ!!」
って、ずぅーーーーっと、声が枯れるまで言っていて、正直うるさかった。
だから、喉から声を奪った。
これでいい。
もう何も喋らなくていいし、
もう誰も殴れない
僕は思った。
最初は、何も感じなかった。
ただ、そこにある”死”を、ぼんやりと見てるだけだった。
でも、今は違う
あいつの最後の叫び声も、震える手も、しっかりと覚えている。
「これでいいんだ」
そう、何処かで確信している自分が居た。
あいつはただの”腐った花”
誰も水やりはせず見向きもせず、太陽の熱に放り込むのが正解だった。
それだけじゃない僕 にはもう、次の“花”が見えてる。
昼休み、廊下で誰かが笑ってた。
楽しそうに、友達とじゃれ合って、将来の話をしてた。
あー…気持ち悪い。
なんで君は、そんな顔して生きていられるんだ?
こっちは、ずっと冷たい雨に打たれても、笑顔なのに。
こっちは、未来すら真っ黒なのに
それを「妬んでる」とか、そういうのじゃない。
これはバランスを取ってるだけなんだ。
世界の帳尻を、俺が合わせてやってる。
「殺したくない」とかが当たり前だけど、
でも殺したいとは思った事はあるでしょ?