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表現力、構成力が発酵した糞になりましたあは‼︎

それでは本編へーーーーーー!!!!!

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破 第二十六話『少女の野戦』




フランス「監視役、、、。」


最終試験の前に明かされた衝撃的な事実を知った全員が唖然としていた。

ただ一人を除いて、


イタ王「でもこれからは本当の実践を意識した戦いなんね‼︎今更明かされてもどうでもいいんね‼︎」


イタ王はいつもの、のほほんとしたニコニコ顔をしながら首を少し傾けた。 イギリスはその態度に驚きつつも「そうだな」と話を切り出した。


大英「ではこれからルールを言い渡す。一度しか言わないからよく聞け。」


彼らはすぐさま、イギリスの方へ意識を向けた。


大英「1、自分以外のチームの的を撃ち抜く。もしくわ、相手を全滅させる。かで勝敗を分ける。

2、地図を渡すから、それで完璧な位置に自分たちの的を配置しろ。

3、初め!の合図で試験を始める。無論、作戦などの時間は設けない。全て夕暮れ時の試験時間内に全てを遂行しろ。、、、以上だ。」



イギリスが言い終わると、的を撃つ用の実包。相手を殲滅させる用の当たっても痛いだけで済むゴム弾。そして1チームごとに地図が支給された。あくまで実践を意識した訓練なので、殺しはできないが、皆に殺る気が募っている事がフランスには分かった。

そして、全員に行き届いた後、皆が一斉に走り出した。五秒位たった後、後ろから大英の初め‼︎の声がした。

予想通り、競技みたいにキチンと始まる事は無いのだ。

フランスはアイルランドと並走し、できるだけ他のチームから離れる事を意識した。けれども難点がある。開始一分で自分たちの的を設置しなければならない。行く宛も無いまま山道を登った。 着いたのは小高い丘の上。アイルランドは支給された地図を広げた。

地図を覗き込むと現在地が中央寄りの傾斜が多い丘となっている。


フランス「、、、そうか。的をこの丘に立てれば、下からは撃てない。こっちからすると、見下ろせて格好の餌だ。防衛もしやすい。」


アイルランド「うん、そうだね。だから敵は私たちの的を撃つには登ってくる必要がある。もし登れたとしても、傾斜と岩を駆使して、見えないようにすれば良い。」


フランス「、、、となるとこの丘を登る三つのルート、その内のどれかから登って来るって事になるな。二人で二つのルートを絞っても攻撃ができないし、一つのルートがガラ空きになる。、、、どうする?」


アイルランドは無表情で一瞬こちらを向いてから続いて言った。


アイルランド「いや、フランスは攻撃に回って。」


フランスの目線は地図からアイルランドに移すとニヤリと笑っていることに気がついた。すると、アイルランドが地図に指を置いた。


アイルランド「恐らく敵は私達の策略の先を読んで、撃ち下ろせない所に的を立てるはずだ。南は比較的に遮蔽物も少ないから無し。東、西は地上からすると、平坦で攻めやすい地形になっているから、置くとしたら遮蔽物が多い北だ。敵も私達を攻めるとしたら、太陽の影になる北ルートから来る可能性が高い。」


フランス「じゃあ俺は、西から敵の裏を書くって訳か。丘の下の池の正面には流石に建てないだろ。こっからでも撃ち落とせるし。」


アイルランド「うん。防御は任せて”敵のヘイトを向かせるよ“。」


まだ、自分達の作戦に穴が空いていると思いつつ、作戦を決行する。試験はもう既に始まっていて、これ以上作戦に時間を割くと逆に形勢が悪くなる。


アイルランド「あっちょっと待って、はい。」


行こうとすると、アイルランドに呼び止められた。後ろを振り返ると、アイルランドが二発の実包を渡してきた。


フランス「え、、、。」


アイルランド「さっきの通り、相手はここからじゃ狙えない所に的を配置すると思う。これはフランスが持っといた方がいい。実包があるだけ有利だ。私が持っていても意味がない。」


フランス「、、、ありがとう。」


フランスはアイルランドから実包を受け取り、西ルートから勢いよく駆け降りた。






イタ王「ねぇ君ってスコープなしでも撃てる?」


オーストラリア「え?、、、えぇはい。問題なく、ですが停止しているものは逆に撃てないんですよね俺。あと名前で呼んでください。」


イタ王は立ち上がり、丘の上を見つめた。


イタ王「うん。それじゃあ無問題だ。二人で攻めるよ。的はここに配置すれば良い。」


オーストラリアが後ろを振り返る。イタ王達が的を配置した場所は、大きな池の中央に生えている大木を挟んだ対岸。丘からは見つけられず、地上からも大木が上手く斜線を切っていて狙いにくい。森の自然が防衛なのだ。


イタ王「ioは他のチームを削りながら丘の上へ行くからえっと、、、。」


オーストラリア「オーストラリアです。」


オーストラリアが眉を寄せて呆れたように早口で答えた。イタ王は片手で手の側面を向けて小さくゴメンと誤った。


イタ王「オーストラリアは西から慎重に的を見つけて。谷間のところとかにあると思うんね〜。」


オーストラリア「、、、わかりました。」


二人は別れて別行動を取る事にした。オーストラリアは銃に実包を込め、、、往復前進をしながら西の方へと進んでいく。


オーストラリア(イタ王サンって“馬鹿”に見えて頭いいよな、、、。)





インド「、、、。」


不安げに見つめるインドにカナダは「どうかした?」とまるでいつものように語りかける。


インド「、、、嘘だってんデスね。」


カナダ「まぁね。否定はしないけど僕も父さんの“便利に使える駒”だから。、、、まぁ安心しな。」


カナダは一度もインドの顔を見ず一人進んでしまった。


インド(、、、どこまでが嘘なのか分からないヨ。)


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


フランス「ハッハァッ。多分この辺はいないと思うが、、、⁉︎」(ところがどっこい‼︎ガサっつたぞ⁉︎、、、)


フランスは即座に銃を構えた。急斜面を降りる際に人影がチラ見えしたのだ。

それに気がついて急にブレーキをかけた為、木の葉が擦れる音を鳴らしてしまった。バレるなと思いつつ、自分がアホみたいに駆け下りたせいで舞う葉がもう手遅れだと言う。


フランス(撃ってこない、、、?)


オーストラリア(クソ‼︎、、、木々と迷彩服で人の境界線がボヤけてる。けど撃てば即死。どうしよう。)


オーストラリアの銃口が定まらない。

二人は面と向かい、沈黙の時が現れた。お互い恐らくいるであろう場所を睨み見つめた。


フランス(多分あっちも撃てないでいる。だからと言ってこっちも逆光で見えないから撃てない。)


静かになるとより一層自然の声が聞こえる。背景の音は静かに対して心の中はハリケーンが通ったかのように掻き乱されていた。

濛々とした、濃密な駆け引きをするか否か二人はただ銃を構えて引き金に手を添えて、引けないでいる。



イタ王「お!」


目の前の笹からまるでポケ◯ンのように、


カナダ「やぁ!」


カナダが笑顔で銃を構えて飛び出した。


イタ王「うあぁぁぁぁぁ!!!!!」


イタ王はカナダを見つけるとすぐさま後ろを振り返り、後退してしまった。


カナダ「、、、はぁ⁉︎」(敵に背を見せてるぞ‼︎って、、、、、、、、、早すぎる。)


全力で後退していくイタ王を見送りながら、カナダは銃を下ろし深く溜息をついた。もはや追撃する必要も無いくらいに逃げ足が早い。それも敵に背を向けられるくらい。カナダは人差し指で自分の頬を少しだけ掻いた。


カナダ「どうしようかなぁ、、、?恐らく大体の的の位置知られちゃったし、自分達の実力が知られているから仲間を集めて反攻してくるだろうなぁ、、、?」(、、、いっそのこと殲滅しにいくか。)


カナダは北へと走り出した。





イタ王「ハッハァッ、、、ククク。」(多分、恐らく、きっと。的は崖の斜面に置いているんね。そして北部を警戒すると思うからここは北東から攻めるのが得策かな?)



フランス(畜生!畜生‼︎一度は撃ってみたとしても、お互い距離が遠のくだけで何も変わりやしない。俺が後退したとしても追撃を喰らう。クッソ!俺が敵の的を撃つ作戦が台無しじゃねぇか。)


オーストラリア(、、、クソ少しでも動いてくれたら撃てるのに。)


オーストラリアの足は限度に達していた。長時間同じ姿勢をとると血の巡りが悪くなり血栓ができ、最悪死ぬ。飛行機でよくあるエコノミークラス症候群というものを引き起こす。しかしながら場所が急斜面で、バランスと銃を構えるのが手一杯。足をラクしようと動かせば撃たれる。


フランス(アイルランド、、、今何をしている?)



アイルランド「、、、さて、、、。そろそろ面と向かって睨みあっているだろう。」


アイルランドはのそっと立ち上がり北の方向、丘の下を向いた。ちょくちょく、何かが動いているのを見えているのを確認し、微笑んだ。




フランス(ん、、、何が焦げ臭い、、、)


オーストラリア(、、、何だ?)


その直後銃声に似た音が鳴り響いた。それに気がついたオーストラリアが思わず後ろを振り返る。フランスもオーストラリアの目線の先に銃口を移すと丘の上から白煙が狼煙をあげていた。


フランス「!」


オーストラリア「あっしま、、、。」


慌てて銃口を向けようとするも、バンという銃声が鳴り響く。

オーストラリアがフランスに撃たれた。


オーストラリア「、、、。」


フランス「、、、。」


フランスは静かに薬莢を済ませた。


オーストラリア「あっは、、、やられちゃったな〜。まさかヘイトを向かせる戦法だなんて。」


オーストラリアがやっちまった顔をしてフランスを見上げた。フランスも勝ったというよりかは驚いた顔をしていた。


フランス「俺も驚いたよ。事前に告知されなかったからな。」


アイルランドがつけた狼煙によって敵のヘイトを買う戦法。特にフランス自身も心の内では超絶にびっくりしている。狼煙を上げることは自らの位置も晒し上げる事だ。けれどもここは丘の下。上にいる奴を撃ち上げる事はできない。


フランス「本当によく考えられた戦法だ。」


大英「おい。お前らいつまでたむろしている、、、!」


どこからとも無く背後から声がした。二人が振り返ると、音も気配も無く。1m近くに少し怒っている大英が腕を組んで立っていた。


大英「オーストラリアは死んだ。いつまでも死者と会話するな。」


フランス「、、、。」


心残りもありながら、オーストラリアは大英に連れてかれ、またどこかへ去っていった。


フランス「というかアイツどうやって俺たちの所見てるんだ?双眼鏡は禁止してるはずだし。」


スコープや双眼鏡など、遠くのところを見る時に重宝される物はレンズが光によって反射し、逆に自らの位置を晒してしまう可能性がある。なので一部の狙撃兵はスコープを付けない時がある。


インド「!、、、狼煙、、、。て事はAチームアイルランド側の二人かもしくは片人がいるデス、、、。」(作戦通り、バレないように東から攻めるデス。)


インドは一度体制を整えて、銃に実包をはめ込んだ。狙いは的。それができれば合格に近づけられる。銃を再び丘の山頂付近に定めながら、低い姿勢で進もうとした____その時。


カラん。


インド「?、、、缶?」



アイルランド「!、、、」


アイルランドは微かに聞こえた音を察知して再び立ち上がった。


アイルランド「そろそろかな?」(フランスは一人仕留めてくれたポイし。)


アイルランドはゆっくりと丘のスレスレ付近まで足を寄せた。


インド「⁉︎」




カナダ(登りながら攻めようと思ったけど、何であの子自ら。ま、、、落ちても落ちなくてもやるけど。)


カナダはスコープを覗き、しかと十時にアイルランドの人型を捉えた。風のなびき、傾斜をすぐさま計算しいざ撃つぞという時にアイルランドが両手を広げた。その姿はまるでカナダ達を嘲笑っているかのよう。

____関係ない撃つぞ。

同じく、敵を十分に見つけられなかったイタ王も丘の上に妖精のように立つアイルランドに狙いを定めた。

アイルランドの口角がニヤリと笑う。肺いっぱいに空気を吸い込むと、アイルランドは大声で叫んだ。


アイルランド「皆様‼︎右手にご注意を!!!!!」


それを見ていた全員が一瞬左を見た。


インド「アイルランドがいるよ。」


カナダ「誰もいないよ。」


イタ王「!、、、カナダがいたよ。」


それがわかった途端イタ王が引き金をカナダへ移し、引き金を絞ろうとしたとき、ものすごい勢いで何かが近づくのが理解できた。殺気を帯びた影。




ほんの数コンマ。判断を誤ったら死ぬのだ。




フランス「全員捕えたよ‼︎」


草やぶから一気に身を乗り出し、スコープ一直線状ににカナダ、イタ王を捕らえた事を全員にフランスは示した。


イタ王「あ“、、、クッソ‼︎ハメられたァァァァッ‼︎‼︎」


その声でアイルランドも銃を構える。一斉に森全体に乱雑とした銃声が轟いた。


イタ王の球はフランスを撃ち。

フランスの避けられた球は奥の崖にある的を撃ち抜き。

カナダはアイルランドを撃ち。

インドは少しだけ見えるcチームの的を撃ち。

アイルランドはイタ王を撃った。

当たった音は二つ。

イタ王の球とフランスの奇跡的な軌道をした弾だけだった。

だがボルトアクションの弱みが出た。撃った後は薬莢して空包を抜かなければ撃てない。全員が鬼人の如くゴム弾をはめ込んだ。







刹那。科学的数値でほんの僅か早かったアイルランドの弾がイタ王の直撃した。直後にイタ王の弾がフランスに当たった。




Bチーム全滅

Cチーム的を撃ち抜かれアウト。


ゆういつWIN勝利を勝ち取ったのはAチームのアイルランド達だけだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

破 第二十六話『少女の野戦』 完


俺だって思わなかったよ。フランスの回想編がこんなに長引くなんて。五話くらいで終わるかと思ってたら、訓練編からまだ一歩も進んでいないのだもの。

それではまた戦場で。

第ニ章『愛と憂』

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コメント

1

ユーザー

実際は死なないけどそれくらいの気迫と殺意あっての技。すごい。アイルランドの銃のうまさと思考力の深さがめっちゃすごい

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