日:「二人とも離れてくれませんか……」
今私はイギリスさんとアメリカさんに抱き締められ身動きができないでいる。
腕をほどいて出ようとしても直ぐに戻す。
英:「いい加減日本さんを離しなさい」
米:「こっちのセリフなんだけど」
そんないざこざをしていると突如目の前で白煙が爆発と共に現れた。
日:「二人とも大丈夫ですか?!」
英:「ええ」
英国の下へ駆けつけようとするところをアメリカさんに抱き締められ足をとめられた。
日:「アメリカさん……きついぃ…」
米:「そんなに心配してくれてたのか 」
ちらりとイギリスさんの顔を見ると笑顔ではいたが何とも言えない憤りを感じた。
?:「んん?なんだか騒がしいね」
米:「だれだ?!」
日:「あれって………私?!」
私にそっくりな者がいた。
?:「そうだよ♪君の正反対の性格♪」
日:「お名前は?」
?:「ん~特にないかな…」
とにかく姿は私と何ら変わらないので日ノ本と呼ぶことにした。
しかしこの人が私の逆の性格というのがにわかに信じがたい。
英:「に、日本さんそっくり…」
日ノ本:「まあ姿だけ見ればね」
英:「普段はそんな笑顔見せませんよ////」
珍しくイギリスさんが頬を染めている。
アメリカさんは口をぽかんと開け終始驚きぱなしである。
日ノ本:「もしかして惚れちゃったぁ?」
そっとイギリスさんの頬を触りながら距離が近くなる。
英:「い、いえ////……そんなことは」
日ノ本:「隠さなくてもいいのにな♪」
日ノ本:「初心だねぇ♪」
英:「なっ?!そんなわけ……!!」
日ノ本:「お?もしかして図星かい」
英:「あっ……///っつ……////」
認めるかのように首をガクンと降ろし下を向いた。
まだ英国のほうが軽いと思った。
本人が私であると思うとそんな行動を見せてほしくない。
日:「あの…あんまり勝手なことしないでくれません?」
鳩が豆鉄砲をくらったかのようにきょとんとされた。しかしすぐに、
日ノ本:「まさか焼きもち?」
日:「そうではなくて!」
日:「恥ずかしいんですよ……」
日ノ本:「ふふ、そういうことかぃ」
米:「いつ帰るんだ?」
日ノ本:「それはわかんないな」
どうやらこの次元に現れるのは自分でも操作ができないらしい。
英:「………💢」
日:「イギリスさん💦」
米:「そんなんで拗ねんなよ!」
英:「あんな言われたら…紳士の名が…」
米:「問題ねえよ紳士じゃないから」
日:「アメリカさん!」
米:「だろ?日ノ本?………日ノ本? 」
日:「あれ?」
英:「まさか……」
日ノ本:「ん~~♪ 大和の国の自然は素晴らしいねぇ」
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