ーー居酒屋ーー
🖤「おまたせ」
♥️「おー」
振り向いた瞬間、
思わず目を奪われる。
すらっとした姿。
余裕のある立ち振る舞い。
私服もおしゃれ。
♥️(……相変わらず、かっこいいな)
♥️🖤「かんぱい」
グラスが鳴る。
🖤「嬉しいな、こうしてまた話せて」
柔らかく笑う。
昔と変わらない顔。
♥️「……なぁ、蓮」
🖤「なに?」
♥️「卒業してからさ」
♥️「なんで急に連絡くれなくなった?」
少しだけ視線を外す。
♥️「俺、普通に寂しかったんだけど」
空気が一瞬止まる。
🖤「……」
🖤「携帯、水没させちゃってさ」
一拍遅れての返答。
♥️(あ、)
♥️(……嘘だな)
でも深くは聞かない。
♥️「そうなんだ」
🖤「悪かった」
珍しく、声が低い。
♥️「いや、いいよいいよ」
♥️「…ほら、…飲も飲も」
話題を変えるようにグラスを上げる。
⸻
時間が経つにつれて、
宮舘はだんだん饒舌になる。
♥️「この前さ、ここの焼肉屋行ったんだけどー!」
🖤「へぇ、美味しそう」
笑いながら聞く。
🖤(知らなかった)
🖤(お酒入るとこんな顔するんだ)
頬が赤い。
柔らかな笑顔。
🖤(……やばいな)
♥️「聞いてるー?」
🖤「聞いてるよ。それで?」
本当は話半分。
半分は、見惚れていた。
⸻
🖤「ねえ、涼太」
♥️「なあに?」
🖤「今、恋人いるの?」
さりげない声。
でも視線は真剣。
♥️「いるわけないじゃーん!」
ケラケラ笑う。
🖤「……そっか」
その瞬間。
目黒の口元が、わずかに緩む。
♥️「おい!笑ったな!」
肩を軽く叩かれる。
その距離。
体温。
🖤(近い)
🖤(落ち着け)
🖤(平常心……)
グラスを握る手に、少し力が入る。
⸻
🖤「涼太」
♥️「ん?」
🖤「これからさ」
🖤「定期的に会わない?」
♥️「え?蓮忙しいだろー?」
🖤「時間くらい作れるよ」
目黒は笑っている。
でもその目は、
少しだけ真剣。
🖤(涼太のためなら)
🖤(いくらでも)
気づかないまま、
距離は静かに縮まっていく。
つづく。







