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向けた。
「まさか、その向こう側が川なのか?」そう質問すると相棒は無言で首を縦に振った。
俺はポケットからスマホを取り出して財団の森岡さんに電話をかけた。
『もしもし?森岡だが無事解決したのか?』冷静そうに聞こえる声だったが
かすかに焦っているのがわかった。「大至急僕のいる廃ビルの川沿いの壁を
破壊して欲しいです!」事情を報告すると森岡は
『わかった、少し離れていろ』そう言うと電話切ってしまった。
困惑していると森岡さんからメールが届いた。
ー魚雷がそこに撃ち込められるから離れてろー俺は状況が飲み込めなかったが何かやばい事を
やろうとしてることはわかったので僕は相棒と一緒に川側の壁から離れた。
しばらくするとものすごい爆発音と同時にコンクリートの壁にヒビが入り、
水が入り込んできた。俺と相棒は急いで階段を登った。そしてコンクリの壁が完全に壊れて
水がたくさん入ってきた。それと同時に水が蒸発する音が奥から聞こえてきた。
–30分後無事爆発はせずに解決した。その後財団の回収部隊であろう人達が大型トラックで
現れダイバー服を着た人が何のためらいもなく水が溜まってしまった地下へ入って行く
そしてすぐに上がって来たと思ったら右手にすっかり冷えたコリンが回収された。
そのあとコリンは大型トラックに乗せられて運ばれて行った。
僕も青村もこれで全て終わり安心していた。財団職員らしき人と一緒に
後始末をしている時だった。野次馬の中に2m近くある人型の黒い霧のようなものが
こっちに向かって来ていたのだ。さすがにこれには怪しんだ時だった。
目の前で実況見分をしてた職員が2人手のようなもので首を切られたのだ。
そして胴体から離れた頭が血飛沫を上げながら地面に落ちたのだ。
俺はどかで勘違いしていたようだ。財団の力に過信し自分が逃した収容物が
1つ(コリン)だけかと思っていた。それは大きな間違いだった。
あの施設にいた全ての収容物が逃げたしてなんて。
これはまだ世界滅亡の序章に過ぎなかった事を思い知る事になる。