そして…現在は…
「私にはなんで拒むのかわからない」
当たり前だ…
お姉ちゃんを無くすのはもう嫌なんだ。
そして、俺が消えるのも。
「私にとっていい提案、
君にとって悪い提案…なるほど、面白い…」
あぁ…お姉ちゃんがいたらどんなことを思う?
ずる賢いことを考えるだろうなぁ…
「ならば、ここで一生いてもらおう」
もう、俺は”目”を失いたくない、救いたい。
でも、死んだら元も子もない。
お姉ちゃん、いや、”ミル”は死んだ
もう俺は喋れない、それをミルことも出来ない
そんな人生はいやだ…だけどそれで…
「わかった。
さらにいい提案をしようじゃないか」
………………
「君の名前を教える。
まぁ大体わかったのではないかな?」
あぁ…俺の名は…
俺は…女だ…
そしてリップは”口”だ…
「君はリップ。
僕はボディだ。」
あぁ…全てが…憎々しい
「君が働かないからなんだと思えば…
目と遊んでいたのか…
まさかこんなことになるとはね…」
こんなやつの命令を聞くのは嫌…
「まぁ君にはお別れしてもらう
発言権は別に渡す」
…何?
口しか喋れないはず…
「そうさ…だから別の口を用意する」
あぁ、そう言うこと…
悔しい、悔しい。
俺はミルと遊べない。
俺は乾燥した街も歩けねぇ。
俺は島のような歯も見れねぇ。
そして、発言権もねぇ。
俺は…俺は全て…
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