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人を食す奴らの話

ー裏面(リベン)という世界



心の用意ができていないなら戻ること。

閲覧は自己責任です。























八大地獄のさらに底にある、食人を好む化物が住む世界〝裏面(リベン)〟。

そこでは常に人間が食品として扱われる。



「観察官、今回のは良いのが入ったぜ」


ニタニタと笑みを浮かべ何かの体液で赤黒く染まった麻袋をずしっと裏面出入り窓口カウンターに置く体格のよい邪神。

窓口に立つ男は置かれた麻袋の紐を緩め、中身を確認した後、鉛のカウンターをかち、と動かし数を増やす。


「はい、日本國立花京の人間ですね。

凍死してから放置されているため、肉の質が落ちています。活き身ではないのでランク付けはできません。自身での消費をおすすめします。」


「はぁぁぁ!?若い女だぞ?

柔らかぁぁくて甘いんだから、第一等級にはなれなくても第二等ぐらいの価値はつくだろうが!」


「凍死後の人間の肉は氷状になり、シャリシャリとした不快な食感になりますよ。ご自身で一度ご確認してみては?」


「けーっ!」


「さっさと行ってください。後が詰まってるんで。」


窓口を麻袋を背中に背負った化物達が通る、通る、通る。

その度、男の動かす鉛のカウンターの数が増える、増える、増える。


裏面と地獄の境界を跨いで続く列は終わりが無いように思えるほど長い。



「今日の運肉数は百万…といったところか。

…はっ、ここ(裏面)の人口の四倍近くあるじゃないか。なんとまあ…よく食う畜生達だ。」


鉛のカウンターを見て嘲笑するこの男。


男の名前は天満(テンミ)と言った。

十数世紀前、勤めていた黒縄地獄をクビにされ、左遷されたのが化物の巣窟である〝裏面〟であった。

今日も彼は裏面に運び込まれる〝肉〟の数を数える。



続きます。

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