テラーノベル
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ベッドの上で、ふっかは燃え尽きたように、ぐったりと横たわっていた。
腕も脚も、指一本だって動かせないって顔で、ただゆっくりと呼吸を繰り返してる。
肌にはまだ汗が残ってて、頬はほんのり赤いまま。
視線だけで俺を追ってる姿が、妙に色っぽい。
「……ふっか、水飲む?」
ふっかは小さく頷いた。
でも、腕を伸ばす余裕すらないらしくて、俺は黙って水のボトルを手に取る。
口に含んで、そっとふっかの唇に重ねた。
「ん……」
そっと唇を重ねて、口移しで水を流し込む。
冷たい水が、じんわりと身体の奥に届いていくのが、こっちにも伝わってくる気がした。
「んっ……けほっ……」
少しむせたふっかの口元を、指で拭ってやる。
かすれた声が漏れた。
「……ありがと……照……」
かすれた声。
その声すら、艶があってゾクッとする。
「もうちょい飲める?」
「……ん……」
数回繰り返すうちに、ふっかの唇がこっちの動きに反応するようになってきて。
三度目の口移しのあと、ふっかの舌が、唇の内側をなぞってきた。
「ん……なに、ふっか……」
水を飲むだけじゃなくて、俺の唾液まで絡め取るような動き。
舌が伸びて、甘えるように追ってきて——
「……元気になってきた?」
わざと低く囁けば、ふっかは顔をそらして、「ちがうし」と呟く。
その様子が可愛くて、でも……どこか艶っぽくて。
喉の奥で笑いながら、そっとふっかの髪を撫でる。
「……元気になってきたなら、さ」
唇を耳元に寄せて、ゆっくり囁く。
「もう一回くらい、いけんじゃない?」
ふっかは目を見開いて俺を睨もうとしたけど、動かない体のままでそれすら叶わなくて。
代わりに、また俺の唇に舌を伸ばしてきた。
——無言の返事に、俺はニッと笑う。
そしてもう一度、ふっかに口移しじゃなく、ただのキスを落とした。
さっきより深く甘く、貪るように。
コメント
2件
ふっかの全てが色っぽい…
最高ですッッッ👍