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39 - 「口移し」💛💜

♥

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2025年04月15日

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ベッドの上で、ふっかは燃え尽きたように、ぐったりと横たわっていた。

腕も脚も、指一本だって動かせないって顔で、ただゆっくりと呼吸を繰り返してる。

肌にはまだ汗が残ってて、頬はほんのり赤いまま。

視線だけで俺を追ってる姿が、妙に色っぽい。


「……ふっか、水飲む?」


ふっかは小さく頷いた。

でも、腕を伸ばす余裕すらないらしくて、俺は黙って水のボトルを手に取る。

口に含んで、そっとふっかの唇に重ねた。


「ん……」


そっと唇を重ねて、口移しで水を流し込む。

冷たい水が、じんわりと身体の奥に届いていくのが、こっちにも伝わってくる気がした。


「んっ……けほっ……」


少しむせたふっかの口元を、指で拭ってやる。

かすれた声が漏れた。


「……ありがと……照……」


かすれた声。

その声すら、艶があってゾクッとする。


「もうちょい飲める?」

「……ん……」


数回繰り返すうちに、ふっかの唇がこっちの動きに反応するようになってきて。

三度目の口移しのあと、ふっかの舌が、唇の内側をなぞってきた。


「ん……なに、ふっか……」


水を飲むだけじゃなくて、俺の唾液まで絡め取るような動き。

舌が伸びて、甘えるように追ってきて——


「……元気になってきた?」


わざと低く囁けば、ふっかは顔をそらして、「ちがうし」と呟く。

その様子が可愛くて、でも……どこか艶っぽくて。

喉の奥で笑いながら、そっとふっかの髪を撫でる。


「……元気になってきたなら、さ」


唇を耳元に寄せて、ゆっくり囁く。


「もう一回くらい、いけんじゃない?」


ふっかは目を見開いて俺を睨もうとしたけど、動かない体のままでそれすら叶わなくて。

代わりに、また俺の唇に舌を伸ばしてきた。


——無言の返事に、俺はニッと笑う。


そしてもう一度、ふっかに口移しじゃなく、ただのキスを落とした。

さっきより深く甘く、貪るように。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

ふっかの全てが色っぽい…

ユーザー

最高ですッッッ👍

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