翌日
『おはよ、業』
「ん、おはよ」
『愛美ちゃんほんとに作ってきたんだね』
「そうだね。結果どうなるんだろうね 」
『ね、高確率で利用されてそうだけど』
「だね」
茅野ちゃんたちと話してた愛美ちゃんが言った
「きっと、私を応援してくれてるんです。国語なんて分からなくても、自分の長所を伸ばせばいいって」
朝のホームルームの時間、ガララッと扉が開いて殺せんせーが入ってきた
「はい皆さん、席に着いてください」
「先生!これ!」
愛美ちゃんはまたド直球に毒薬を渡した
「おや、奥田さんさすがです。では、早速 いただきます」
先生はそれを一気に飲んだ。そしてヌルフフフと笑った
「ありがとう。奥田さん。君の薬のおかげて先生は新たなステージに進めそうです」
「それって、どうゆう…」
にゅやぁぁぁっと殺せんせーが叫んだと同時に勢いよく風が来た。次の瞬間
「ふぅ…」
殺せんせーが銀色のスライムの様になって教卓の上で溶けてた。まじでどうなってんの体
「「「溶けた?!?!」」」
「君に作ってもらったのはね、先生の細胞を活性化させて流動性を増す薬なのです」
そう言って私の机の中に殺せんせーが入ってきた
「液状故にどんな隙間にも入り込むことが可能に」
ナイフで刺したけど案の定避けられた
「しかもスピードはそのままに!さぁ、殺ってみなさい!!」
無理ゲーだろそんなん。通常サイズでも当たらんのにちっさくなったら余計に当たらん
「奥田さんっ!あの毒薬って…!」
「だ、騙したんですか!殺せんせー!」
殺せんせーは元のサイズに戻ってから言った
「奥田さん、暗殺には人を騙す国語力も必要ですよ。」
「国語力、?」
「え、?」
まぁ確かにそうだと思った
「元A組の〇〇さんに質問です。〇〇さんならどう私に毒薬を渡しますか?」
『んーまぁ普通に殺せんせーの好きな甘いジュースとかお菓子に混ぜて渡すかな』
「そう、人を騙すには相手の気持ち、相手のことを知る必要があります」
『そう。言葉を選ばなきゃならない。きついこと言うけど殺せんせーは優しいからすごいどストレートに渡してくれたから嬉しくて飲んだんだと思う。殺せんせー馬鹿だから』
「星乃さんひどい!!」
『相手が頭のいい相手なら逆に毒盛られちゃうかもしれない。』
「あ、」
「そう、上手な毒の盛り方、欺き方それに必要なのが国語力です。君の理科の才能は将来みんなの役に立てられます。それを多くの人に分かりやすく伝えるために、毒を渡す国語力も鍛えてください」
「は、はい!」
「やっぱり皆暗殺以前の問題だね」
そう業がポツリと言っていたのが聞こえた
コメント
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