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#ラウだて
ポテチ
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zetsu.
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#政略結婚
クリオネ?
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❤️「はぁ……」
朝の澄んだ空気に、重いため息を吐く。
昨日、宮舘は目黒の『恋人(仮)』となった。
思い出すだけで心臓が跳ね上がるような池の大きな木での壁ドンとキス未遂。
少女漫画のようなシチュエーションに、どれほどドキドキしたことか。
しかし、その後に脳内に響いた無機質な音声は残酷だった。
【好感度が1%上昇しました】
あんなにドキドキするようなことをしておいて上がったのは、たったの1%。
つまり彼にとってあの距離感は、挨拶代わりで完全に【慣れている行為】だ。
そう気付いてしまった瞬間、胸の奥がキリキリと切なく痛んだ。
学園へと向かう足取りは、どうしても重くなってしまう。
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「「「「きゃあぁぁあああ!!!」」」」
宮舘がどんよりとした空気のまま校門の前に着くと、鼓膜を突き刺すような黄色い声が聞こえてきた。
❤️「えっ…何?」
何事かと顔を上げると人だかりの中心に目黒が立っていた。
❤️「(……目黒)」
目黒は宮舘の姿を見つけると、真っ直ぐこちらに向かって歩いてくる。
🖤「おはよ、舘さん」
❤️「…おはよう」
挨拶を終えると、ごく自然な動作で宮舘の腰に大きな手が添えられた。
❤️「(えっ…)」
そのまま、ぐっと引き寄せられ目黒の隣に並んで歩き出す。
❤️「ちょっ…!」
「「「「あ”ぁぁぁぁあ”ああ”!!!」」」」
周囲の黄色い声が、一瞬で悲鳴に変わった。
❤️「(わっ、耳痛い……!)」
戸惑う生徒達の視線の中を歩いていると、一人の女子生徒が道を塞いだ。
「目黒君……その人は、誰……?」
すると目黒は女子生徒に向かって冷ややかで酷く甘い声を響かせる。
🖤「……俺の恋人。邪魔しないでくれる?」
――チュッ
目黒は宮舘の髪にそっと唇を落とした。
❤️「え…?」
「「「「ぎゃぁぁぁぁあああ!!!」」」」
周囲の悲鳴は一段と大きくなった。
宮舘は突然の出来事に心臓のドキドキが治まらず、されるがまま引きずられ昇降口へ。
🖤「舘さん」
❤️「…なに?」
玄関前に着くと目黒は宮舘の耳元に顔を寄せ低く囁いた。
🖤「……放課後、行くから」
それだけを告げると、目黒はひらひらと手を振り去っていった。
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❤️「(つ、疲れたぁ……)」
教室に辿り着いた時には、宮舘は既に満身創痍だった。
朝の目黒との一件は瞬く間に広がった。
歩く先々で次から次へと降り注ぐ質問攻めを何とか躱して席に着く。
🩷「涼太っ!」
佐久間が目を丸くして詰め寄ってきた。
❤️「……佐久間」
🩷「ねぇ! どういうこと!?」
❤️「ごめん……説明、昼休みでいい?」
🩷「絶対だからね!」
❤️「うん……」
その言葉を最後に、宮舘はぐったりと机に突っ伏した。
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昼休み。
お弁当を持った宮舘は佐久間に連れられて誰もいない空き教室へと避難した。
❤️「……――というわけで、目黒の恋人になったんだ」
🩷「え〜!? 付き合ったの!?」
❤️「……違う!フリだよ!」
机に身を乗り出す佐久間に、宮舘は慌てて手を振る。
🩷「……なんで、そんなの引き受けたのさ?」
❤️「……実は、好きなんだ。目黒のこと」
俯きながらぽつりと本音を漏らすと、佐久間は驚いたように目を見張った。
🩷「そっかぁ……」
しかし、すぐに複雑な表情を浮かべて宮舘の肩に手を置く。
🩷「……好きなら仕方ないけどさ。あいつ、いい噂、聞かないから気を付けて」
佐久間からの真剣な忠告が、チクリと胸に刺さった。
❤️「……例えば?」
🩷「……あ、……でも!あくまで噂だから!……聞かない方がいいと思う」
❤️「そっか…」
🩷「……涼太。不安にさせるようなこと言ってマジでごめん」
❤️「大丈夫。……佐久間、ありがとう」
宮舘は佐久間が自分を心配してくれてるのだと声や表情から痛いほど伝わっている。
ゲームの佐久間も現実の佐久間と同じで気に掛けてくれる優しさは変わらなかった。
❤️「(いい噂を聞かない、か……)」
佐久間は宮舘を気遣って遠回しに言ったが、要は悪い噂があるということ。
そんな噂があるとしても、恋人のフリを承諾したのは宮舘自身で――。
ゲームとはいえど、目黒への想いは止まらなかった。
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そして、放課後。
🖤「舘さん」
ガラリと教室の扉が開き、目黒は本当に迎えにやってきた。
❤️「目黒…」
🖤「早く行こう」
「「「「い”やぁぁあああ!!!」」」」
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朝と同じように、周囲からの悲鳴を背中で聞きながら、二人が辿り着いたのは、
――昨日の裏庭の奥にある大きな池だった。
❤️「ここは静かだね」
🖤「まぁね。呪いの池って噂だから」
❤️「え」
目黒はさらりと怖い噂を口にした。
🖤「まぁ、俺がそういう噂を流すように新聞部のやつに言ったんだけど」
新聞部?
そう聞いてカメラが趣味であるメンバーの彼を思い浮かべた。
しかし、これは憶測だ。
違っていたら嫌なので宮舘はそれ以上、考えるのは止めておいた。
🖤「……やるかな」
目黒は地面にしゃがみ込み、近くに置いていた道具でザリガニ釣りを始めた。
🖤「よし!まず、1匹目」
宮舘がその様子を不思議そうに眺めていると、目黒が顔を上げる。
🖤「舘さんもやってみる?」
❤️「……うん」
手渡された竿を握り、宮舘も池に糸を垂らしてみた。
🖤「これで3匹目」
❤️「…………」
けれど、一向に釣れる気配がない。
ピクリとも動かない浮きをじっと見つめていると、隣からクスクスと笑い声が聞こえた。
🖤「あんた下手だね」
小馬鹿にするような目黒の言葉に、宮舘の負けず嫌いな心に火がついた。
❤️「絶対に釣るから……!」
🖤「そ。じゃあ頑張れば?」
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.
粘ること数分後。
❤️「…!きたっ…!」
ついに竿先に手応えが伝わる。
グッと引き上げると大きめのザリガニがハサミを揺らしていた。
❤️「釣れた……! 釣れたよ、目黒!」
嬉しさのあまり、宮舘は思わず隣にいた目黒の手をぎゅっと握りしめていた。
🖤「…!」
子供のような宮舘を見て、目黒は一瞬だけ目を見開いた。
次の瞬間、握られた手はそのままに目黒の顔が急接近する。
❤️「(…ぁ)」
そう思った時には、唇に柔らかい感触が押し当てられていた。
❤️「んっ…」
頭が真っ白になる。
今度は、本当にキスをされた。
驚きで固まる宮舘の唇からゆっくりと離れると、目黒は意地悪そうに口元を緩めた。
❤️「なんで…?」
🖤「釣れたご褒美、だよ」
そう言い残し、目黒はまたしても気まぐれに去っていく。
一人残された宮舘が胸を押さえていると、頭の中にあの音声が鳴り響いた。
【ザリガニ釣りデートにより好感度が5%上昇しました】
【現実の好感度は6%となりました】
❤️「(……6%)」
キスまでしたのに、まだ一桁。
目黒の心の壁は厚い。
それでも、宮舘は少しだけでも近付いた目黒との距離を愛おしく想った。
コメント
7件
またまたドキドキな展開💓 ❤️の無邪気な姿見たらそりゃキスのひとつやふたつしたくなるって(〃ω〃) 次回も楽しみです!!
面白い!毎回続きが気になって仕方ないですッ♡ これからどんどん距離縮まるのかな…♡
どんどん🖤❤️の距離が縮まっていってく… ドキドキする💓