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こんです!今回は〈炉留練習〉やっていきたいなって思って、やらせてもらいます!
多分お題箱から引っ張らせていただくことが多いかなと思うので、把握よろしくお願いします!
行動 「走る」 気持ち 「優越感」
✂︎
最初は、何も考えていなかった。別に、なんでこの道を選んだのか、なんでこうしようと思ったのかはわからない。ただ、今ならわかる。僕はきっと優越感に浸りたかったんだろう。自分が得意なことは何もないから、あると信じてみたけどなかったから。興味本位で始めた陸上が僕の心の支えになっていた。正直、心を落ち着かせることができるのなら走る以外にも方法はあっただろう。音楽を聴くのもいいだろうし、なんなら声に出して歌うのもいいのかもしれない。でも、それをしなかったのは、僕が苦手なことだったからだろう。今までは歌うことも音楽を聴くことも嫌いではなかった。ただ、母さんや周りの奴らに馬鹿にされたとき、カッと頭に血が昇ってそこから何も考えられなくなった。その時の僕には“音楽“しか娯楽がなかったのだろう。ゲームもスマホも全部揃っている中でも音楽を選んだのは、兄の存在がデカかったんだな、なんて今でも考える。兄は、人よりも倍以上の努力家で、なんでも自分で成し遂げてしまう様な完璧な人だった。その中でも兄が一番得意気に頑張っていたのが、音楽に関係する事全てだった。楽器を吹くならどう吹けばいいか、歌うなら声の大きさ、トーンなど。あらゆることに気を遣って。何もかもが完璧にこなせる兄にも、こんなに熱中できるものがあったんだ、とずっと思っていた。ただ、僕にはその才能がなかった。ずっと前からわかっていたのかもしれないけれど、でもずっと目を逸らしてきた事実に僕は、耐えられなかった。ずっと、頑張っていれば報われる、きっと大丈夫なんて心の奥底では思っていた。結局はダメだったのだけれど、それでも。本当は願っていた。現実を突きつけられてから僕は、音楽とは無縁の生活を送ることにした。今まで勉強中でも音楽を流していたけれど、今では無言で集中して勉強をして、今までカラオケに毎週と通っていたのに全然通わなくなったり。僕の生活に音楽がなくなると、心にポッカリと穴が空いた感覚に陥ってしまった。仕方ないから、と母さんが色んなスポーツや僕が熱中できそうなものを探してくれはしたけれど、やっぱりそんなものは見つからなかった。そんな中、兄に言われた陸上。という言葉に興味を持ち、始めてみることにした。そうしたら、思っていたよりも才能があったらしく、僕自身も走っている時だけは今まであった嫌なことや、これからのことなどを忘れて集中することができた。だから、僕からしたらきっと、走るということは、音楽よりも大事なことで、音楽よりも熱中できることだったのかもしれない。そんなことにいち早く気づけなかった自分を恨む時もあるけれど、今は今で確かに楽しい。兄にも負けず劣らずの才能が僕にもあったこと、それを包み隠さずに出してもいい場があること。それだけでも僕の中には優越感が生まれるほどのものだった。誰にも伝えられなかった思いを、走る、という行動だけでちゃんと伝えられていたらいいな、なんて今でも思ったりする。これからは、もっと色んなことに挑戦してみるつもりだ。でも、絶対に陸上だけはやめずに過ごしていく。
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今回初めて炉留練習してみたんですけど、思っていたより長くなっちゃいました。
もし伸びなかったら消そうかなとか考えてるので把握よろしくお願いします!
もし、これが伸びなかったらまた別の物語を考えようと思っているので、その面でも支えていただけると嬉しいです!
それと、コメントと❤︎がいつも支えになってます、ありがとうございます!
皆さんも、もし、話しかけられないなど感じる方がいましたら、無理に話しかけずにお話だけでも読んでいってくれると幸いです!