コメント
1件
ブクマ失礼します
愛唄___。
-黄青-
学パロです!
長編になります、
最後まで読んでいただけると嬉しいです!
コメント待ってます(*´꒳`*)
_______________
実況者の彼と作曲者の僕。
お互いがネット上の活動をしていると知った時に困っていることや、相談したいことなどを話すようになり、今では恋人として高校生活を送っている。
高校生でありながらそれぞれの実力は認められており、ネット上ではそこそこの人気はある。
はじめの頃は自分が感じたことや、応援てくれているリスナーさんに向けた気持ちを歌にして投稿していた。
けれど彼の恋人になってからは、普段言えない彼への気持ちや、“好き”や“恋”をテーマにした歌を投稿するようになった。
彼はまだこの歌が彼へ向けたのもだとは思ってないみたい。
いつかバレると考えたら少し恥ずかしいけどこれが僕の愛情表現の1つ。
気づいて欲しい気持ちと、気づかれないで欲しい気持ちがいりまじる。
そんな僕のまた新しい曲を見つける物語。
_______________
風がふき、カーテンが揺れている。
窓に近い席に座り、本を読みながら彼が来るのを待っていた。
僕たちの集合は放課後の図書室。
他の子は高校生活を満喫しているので図書室にはめったに人は来ない。
時々委員会の人が来るけれど、僕らは放課後の常連さんみたいなのもだから鍵締めだけ任されて帰っていく。
少しして大きな音がなった。
「黄くん!」
そこには勢いよく扉をあけ名前を呼ぶ、にこにことした彼の姿があった。
「そんな慌てなくても、僕は逃げたりしませんよ」笑
お互いが笑いあって僕の大好きな放課後の時間が始まった。静かに扉を閉め、ゆっくりと歩き僕の隣に座った。
そして今日はきっと僕の曲の話をするだろう。
「そういえば!昨日の新曲めっちゃ良かった!」
「2番のサビのさ____。」
僕が曲の投稿をしたら次の日には必ず褒めてくれる。
昨日がその投稿日。
もちろん投稿したらすぐ連絡もしてくれるけど、直接感想を言いたいんだとか。
僕もそっちの方が嬉しい。楽しそうに僕の歌で話してくれるのが嬉しいから。
でも今回の曲はちょっとソワソワしてる。
いつもみたいに彼への思いをのせて曲をかき、“やっと書けた!”と思って見返したら、結構直接的な歌詞になってて…。
バレるのは恥ずかしいとか思ってたけど、それでもそのまま曲を完成させた。
どこかで、“気づいてほしい”なんて思ってるのかな。
「黄くんさ_。」
彼から話し出した。
「曲の雰囲気変わったよね。」
「え…?」
「前より表現力があがったのかな?今回のやつもすごい..なんか色々伝わってきたというか…」
「なんですかそれ」笑
頑張って伝えようとしているところもまた愛おしい。
「…ちょっといじわるしてもいい..?」
急な問に少し戸惑う。
「…いじ..わる..?」
「うん」
どこか楽しそうな笑顔を見せてそう言ってきた。
それ同時に腕をひかれ、“うわっ”となさせない声を出しながら彼と向かいあわせになる。
腰に腕をまわされ、完全につかまえられた。
軽く片足を彼の足に乗っける形になり、今にも体制を崩しそうになる。
「ど..どうしたの..?//」
こういうことに耐性がついてない僕は今頃彼に伝わるくらいには顔を赤くしているのだろう。
「いや~、可愛いことしてるな~と思って。」
「…?///」
可愛い“こと”?…何かしたっけ..?
「黄くんさ__。」
「何か言いたいことない?」
「..言いたいこと..?///」
何かを探るように聞いてくる彼。
「じゃあ好きって言って..?」
「えぇっ!?///」
何を言い出すかと思えば…とんだ発言だ。
さっきよりも顔は火照っているだろう。
「好きって言ってキスして」
「..急に..どうしたの..?///」
「黄ちゃんが歌のこと教えてくれないから..」
不意の“黄ちゃん”呼びにまた反応してしまう。
歌のこと?
…気づかれちゃったかな..?
「…気づいてくれた..?」
「えっ..?」
咄嗟に出た言葉。もし違っても誤魔かすことくらいはできる。
それ以前に“気づいて欲しかったんだな~”なんて考える。
そしたら青ちゃんは笑って答えた。
「やっぱり相手は僕ってこと?//」
少し照れながら答えた。僕の一言で確信したみたいに。
恥ずかしくなって青ちゃんの肩に顔をうずくめる。
「じゃあ、最後の言葉はプロポーズだね」
嬉しそうに話す彼。
そう、新曲の最後の歌詞は
君との未来を一緒にみたい___。
恥ずかしさで押し潰れそう..。
顔をあわせられず、ずっと伏せている。
「黄くん」
名前を呼び、僕を少し離して顔をあげられた。頬に触れる彼の手が少し冷たく感じる。
それだけ僕が熱を持っているのだろう。
この熱はきっと彼にも伝わっている。
「キスしてくれないの?」
「へっ?//」
そうだった。そんな話をしていたんだった。
「う..歌のお話したじゃん..///」
「えぇ~いいじゃ~ん」
すぐにいたずらっ子な顔になる。
「うぅ..///」
「まぁ~無理にとは言わないけど」笑
「いつかしてくれるの待ってるね」
笑ってそう答えた。
僕に合わせるようにそう言った。
こういう優しいところが好き。
「え___?//」
「え__?」
少し照れているような彼の声が聞こえ、思わずこちらも声を出す。
「今、好きって__//」
「えっ!?//」
まさかさっきのが声に出てた..?//
「いや__//ちがっ//」
ちがくは無いけど!!//
「っ…//青ちゃん..//」
「ん..?//」
照れ隠しで下を向いていた彼が顔をあげた。それと同時にキスを落とす。少し触れるだけの__。
「っ__!//」
彼が驚いている頃にはもう唇は離してた。
「..黄くん..?//」
「..き..気づいてくれたからっ..//そのお礼///」
自分で言って自分で赤くなる。何言ってるんだろう..//
自分がしたかっただけのくせに..。
普段自分からこういうことはしないから向こうも驚いている。
でも彼はすぐ行動に移した。
「黄くん」
「ん?//」
ほんの少し顔をあげただけ。それなのに“待ってました”とばかりに唇はすぐ彼に奪われた。
「っ..//んっ..///」
何度もキスをする彼に必死になってついていく。音をたててするキスに反応しないわけがない。
少しして彼が唇をペロリと舐めてくる。びっくりして口をあければ、彼のもの。
すぐに舌を絡められ、抵抗できなくなる。
まるで抵抗できないくらいの甘い液を入れられるような。
「ん..//っ…///あっ//」
「っ//はぁ//…」
しばらく続く彼のキスは今まで1番甘く感じた。
「..まっ//だれか..きたら//」
すると少し唇を離し、にこっとして
「鍵閉めたから大丈夫/」
「えぇ//」
そしてまたすぐ唇を塞がれる。
息があがり、“ちょっと待って”と彼を少したたき合図を送る。
それに気づきやっと離してくれたと思ったら、体を押され机に倒される。
「青ちゃ..//まっ…//」
腕をつかまれ顔を合わせる。
「だって黄くん可愛いんだもん//」
「っ..///」
息を整えるまもなくすぐに唇を塞がれた。
ついていくのに必死だった。
ちょっと苦しいなんて思いながらまた合図を送ろうとした。
けど、彼の胸に置いていた手を首にまわした。
離してほしくなかった。
君が今僕だけのものみたいになっているみたいで。
もっと求めてほしかった。
僕と同じように僕に溺れてほしかった。
重いって思われちゃうかな、なんて思いながら自分でも少し舌を動かす。
でも、彼は嬉しそうにして“やられてたまるか”ってさっきよりも甘いキスをする。
頬から首筋、そして手をとり繋ぎ。
甘い音を立てながらしばらく2人の時間が流れてく。
やっと唇が離れ、お互い真っ赤になって息を整える。
「新しい曲作れそう?//」
こんな時に曲の話なんかされて..//
今のこと歌詞にしたら破廉恥な曲になっちゃうよ..///
でも//
「もうちょっとほしい..かも..//」
「っ..//」
「..お家来る..?//」
顔をそらし頷いた。
まだ求める自分がいる。
今日はどうしちゃったんだろう…。
「新曲楽しみにしてるね」
「ん..//がんばる..//」
曲が青ちゃんあてだとばれてるって考えたら次に出すの恥ずかしいな..//
「次の曲の時にさ__。」
青ちゃんは話し始めた。
すると耳元に顔を近ずけ、
「_______。」
「え..//」
「この言葉最後にしてよ/」
少し照れながら言葉にしていた。
荷物を準備して図書室を出る。
夕日の下を一緒に帰り、彼は夜にまた甘い時間をプレゼントしてくれた。
_______________
数週間がたちまた新しい曲を作り終えた。
色んな思いを書いた曲。
青ちゃんも聞いた時、少し恥ずかしそうにしながらも嬉しそうにして、いっぱい褒めてくれた。
今回の曲は彼、青ちゃん目線も最後に少し入れた。
曲の最後の歌詞は
君に僕との未来を送るよ__。
青ちゃんがこの前僕にくれた言葉。
リスナーの子は
「相手目線が素敵すぎる__。」
「最後の言葉好き!__。」
「前の曲と繋がってるみたい!__。」
ってたくさんの感想をくれた。
気づいちゃったかな?
これは彼への曲。
題名もピッタリでしょ?
君のこの「愛唄」を送ります__。
甘い君に愛唄を___。
𝑒𝑛𝑑____