白鳥沢学園恋愛日誌

教室。

ｷｬｰ

「白布くんってバレー部なの？」

「白布くんって出身中学どこなの？」

「なんで編入してきたの？」

「その本何読んでるの？」

「白布くん」

「白布くん」

ｷｬｰｶｯｺｲｲｰ

高校生になってから約3週間。

イケメンの噂ってホント早いよね

私たちの席の周りは白布賢二郎を取り囲む女共に休み時間は占領されている。

ハーレムじゃん

座れないから、ベランダに出ていつもその様子を

見ながら文句を言ってやっている。

休み時間の間ずっと立ちっぱなししんどい。

将来足悪くしたらどうすんだよ(？)

律「今日も今日とてモテモテですな冷血王子」

『今日も今日とてフル無視だね』

律「ほんとにね」

『華麗なるフル無視』

律「なにそれ超ウケる‪w‪w‪w‪w‪w」

そう、彼

白布賢二郎は女子共の質問攻めに全く動じない

口を開いたと思えば

「うぜえ」

「失せろ」

「うるせえ」

この3択。

でもこれが女子共にはツンデレで良いらしい。

いやデレの部分どこ！？

ツンしかないよ？

この1週間、白布くんに怒られてばかりの私

プリント回す時も

「おい。起きろ」

「おい、頭頂部ハゲてんぞ」

『うそ！？』

「うるせえ、プリント回せよ。」

『言葉のキャッチボールしようよ…』

物を落とした時も

うぐぐ…もうすぐ取れそう…

あともうちょい手を伸ばせば…！！

『あ！とれた！』

ｶﾞﾝ

(机の裏に頭ぶつけた)

ﾄﾞｶﾞﾗｼｬｰﾝ

(机が前に倒れて机の上の物全部落ちた)

「何やってんだよ」

授業中当てられた時も

「おい、当たってるぞ、起きろ」

『んぇ？！朝！？』

「何言ってんだ早く…」

ｾﾝｾｲ「じゃあ次白布〜答えてみろ」

〇〇です

「チッ」

『(舌打ちしてめっちゃ睨んでくるーーーごめんってーーー)』

あれ、これ全部私が悪い？

律「美樹が悪いwww

授業ちゃんと受けろww」