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教室の隅、放課後。
誰もいないと思っていた空間で、ひとり、制服のズボンを少しだけ下ろして息を荒げる男子がいた。
「っ……は、んっ……っ、あと少し……」
顔を伏せ、机に腕を乗せて必死に声を殺している。
その耳元で――
「……へぇ、ひとりでそんなことしてんのかよ?」
「っ!!?!」
ガタン、と机をぶつけて跳ね起きる。
振り向いた先には、ヤンキー2人組――
学年でもちょっと悪名高い不良の、橘と海堂がいた。
「おまっ……な、なんで、ここにっ……!」
「お前が先に来てたんだろ。
たまたま残ってただけ。……にしても、ラッキーすぎるな」
海堂がにやりと笑いながら、スマホを掲げる。
画面には――さっきの、自分の姿。
「うそ……やだ、それ消して……お願いだから!」
「え~? でもさぁ、こんなエロ顔、見逃すのもったいなくね?」
「お前、こういう顔するんだな。……なあ橘、これさ……“本人に再現”してもらわね?」
「アリ。……今度はオレらの前で、な?」
受けの背中がびくっと跳ねる。
「やだ……やめろよ……!」
逃げようとしたその腕を、ガシッと掴まれる。
「ダメ。逃げたら、動画ばら撒く」
「おとなしくすれば、今夜はオレらだけで済む。
どっちがいい? “全校”か、“2人のモノ”か」
「っ……っっ……!!」
逃げ場がない。
この2人から逃げきれるわけがない――
でも、“学校中にあの顔”を晒されるなんて……!
「……わかった……やる……っ。言うこと聞くから……」
「よし、素直でよろしい。
じゃ、机の上に手ぇついて、さっきみたいにして?」
橘が囁く声に従って、机に手を置く。
制服のスラックスを下ろされ、パンツ越しにじんわり熱いところを撫でられる。
「ん……くぅ……っ」
「やっべ、すぐ反応してる。……やっぱ、コイツ、根っからのスケベだわ」
「なぁ……2人がかりで壊したら、どうなるかな」
「ふっ……それ、試してみようぜ」
「……明日も来いよ。逃げんなよ?」
橘の声が、耳にこびりついて離れなかった。
足元はふらついて、制服の下、身体はまだどこか火照っている。
でも、断る選択肢は――もう、なかった。
そして翌日、放課後。
誰もいないはずの準備室に、一歩、足を踏み入れた瞬間。
「おっ、来たな。お利口さん」
待っていた橘が笑う。
奥では海堂がスマホをいじっていて、顔を上げるとニヤッと目を細めた。
「こいつ、昨日のが気に入っちまったんじゃねぇの?」
「……そんなわけ、ない」
言い返した声が震えているのを、誰より自分が分かっていた。
「じゃあ、今日も“動画”にするか?」
「……っ」
逃げようとする背中を、すぐに掴まれる。
橘が背中にぴたりと密着し、海堂は正面から制服の襟を指でつまんだ。
「ほら、両方からキスしてやるよ。口、開けろよ」
「や、やだ……やめろよ……っ」
「声だけは嫌がるんだな。
でも体は? ほら、ここ、また熱くなってんじゃん」
橘の指がズボン越しに撫でると、ぴくんと跳ねた。
嘘をつけない身体が、ますます2人を煽ってしまう。
「やっぱエロい顔してるな……じゃ、今日は“本番”もな」
「ま、いきなりじゃ怖がるだろ。ちょっとずつ“慣らして”やんねーと」
「……っ、そんなの、やだ……っ」
「“やだ”って言いながら、口も手も動かすのはどうしてかな?」
橘が囁きながら、首筋に舌を這わせる。
海堂の手が頬を撫で、指で唇をこじ開けるように押し込んできた。
「ほら、こっちも使えよ。
舌サボんなって言ったよな? 手も動かせ。俺ら2人の相手すんだよ?」
言いなりになるしかなかった。
逃げても、許されない。
泣きながらも受け入れた口は、次第に快感と羞恥にまみれて――
「……はぁ、……なんで、こんな……っ」
「理由なんてどうでもいいだろ。
もう、お前はオレたちの“放課後のオモチャ”なんだからさ」
「また明日も、来るんだよな?」
「返事は?」
橘と海堂の視線に挟まれたまま、
濡れた唇で、震える声が応えた。
「……うん……行く……明日も……っ」
その言葉に満足した2人は、
もう一度、受けを抱きすくめ、支配の続きを始めた。
――もう戻れない。
でも、どうしようもなく、
その時間が、怖くて、気持ちよくて、堕ちていく。