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飛べなくなった日向

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飛べなくなった日向

2 - 「 絶対 」に来るから 。

♥

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2025年03月03日

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日向「会えて…嬉しいです 笑」


頑張って絞り出した言葉が これだった、

会えて嬉しいのは本心 だけど、

ここでは誰にも会いたくなかった……


日向「なんでここに居るんですか…?」


侑「捻挫したからッ…見に来たんやよ…!

たまたま精神科通るから…それで部屋の名前見たら日向翔陽って書かれとって…」

侑「ここで…何しとるんッ…!」


…嫌な質問。

聞きたくもないし、言いたくもない。

「 もう飛べません 」 なんて  もう…、


侑「監督が…翔陽君バレー辞める言うから

何事や思て連絡しても…返信ないしよ…?

1番トス上げたかった人間が居らんなって

俺……バレー楽しないんやよッ…!」


日向「…ごめんなさい」


侑「別に謝って欲しいわけやッ…!」


日向「俺…怪我したんです 笑

通勤してたら…車に跳ねられて。足を…  、

だから…もう、、 笑 」


「 飛べないんです 」


侑「ッ…翔陽く ん… ! 泣 」


日向「なんで…泣いてるんですか 、 」


侑「こ”んどッ!! (大声

皆でお見舞い”くるさか”いッ !

ま”ッどいで…ゃ う”ッ…ぅう”っ …泣」


そう言って侑さんは泣き崩れた

ドアの前で膝から崩れ落ちた先輩が居て

俺はなぜか…涙が止まらなかった。


日向「ッ…まってます 泣」

ずっと……、


侑「お”んッ…泣 待っといてッ泣」


「 絶対来るから 」

そう言って侑さんは重い足を動かしながら

部屋から出ていった。

“絶対”…もう嫌いな言葉…… 。 だけど 、

期待して…良いのかな、?


看護師「……宮選手来てたね。

お話…ちゃんと出来た?」


日向「……お見舞い、皆で来るらしいです

部屋…入るかな、笑 」


看護師「…ここに来て初めて笑ったね 笑

なんか悔しいな〜っ!私が笑わせたかったのにぃッ!笑

ここ…部屋広いから入るよ、絶対に 」


日向「…だといいな、笑

今日のご飯…なんですか、?」


看護師「えっとね~♪今日は!

お野菜スープとサイコロサイズのお肉だよ!!ちなみにこれめっちゃ美味しい、♡ 」


日向「…だから太るんですよ 笑 」


看護師「ぁあ~!そんなこといっていいんだなぁ!? 私が全部食べちゃうぞッ☆」


日向「あはは 笑」


楽しい。 そう思ったのは久しぶりだった

暖かい空気が…冷めていた部屋を包む。

あぁ…楽しい 笑うってこんなに楽しいんだ


日向「…頑張ってみようかな、 」


看護師「うん、日向さんならきっと大丈夫

だから、 無理しない程度に頑張ってみな?

ご飯…食べれなかったらここに吐いてね、」


日向「…はい、ありがとうございます。」




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